日本政府、クウェー川クリスチャン病院救急車整備計画への支援を決定

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日本政府は14日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「クウェー川クリスチャン病院救急車整備計画」にかかる総額203万バーツの支援を決定したと発表。13日、在タイ日本国大使館において署名式が実施され、佐渡島志郎大使と「クウェー川クリスチャン病院(KRCH)」のアクティング・マネジャー プラノート・ブサゴーンルアングラット氏が出席した。

同地に救急車を配備することによって、緊急搬送システムが改善され、国境山間部および遠隔村において、より迅速に緊急対応することが可能になるとともに、地域住民や移民、少数民族、難民などの医療アクセスの向上が期待されている。

今回、日本政府は本計画が「人間の安全保障」の観点から、緊急性や必要性が高いものでり、草の根・人間の安全保障無償資金協力で支援する意義は大きいと判断し支援を決定した。

本計画の支援対象でるKRCH は、ミャンマーと国境を接するカンチャナブリ県サンクラブリ郡ノングルー地区に位置。1960 年の開設以来、医療アクセスが困難な遠隔村に居住するタイ人のみならず、移民・少数民族・難民など公的社会保障サービス対象外の人々も受け入れを行っている。

現在、KRCH が保有する中古救急車は車齢20 年超で、装備面および安全管理面から「救急車」として使用することができない状態でりながら、同郡は山間部を含む広大な地域でり、KRCH から近隣の公立二次(郡レベル)医療機関まで約1 時間、高次(県レベル)医療機関までは約3時間を要するため、安全かつ確実に急患に対応するために救急車の配備が喫緊の課題となっていた。

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