日本政府、マハーサラカーム県ドンヤイ区行政機構給水車整備計画への支援決定

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日本政府は14日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「マハーサラカーム県ドンヤイ区行政機構給水車整備計画」にかかる総額236万バーツの支援を決定。同日、大使公邸にて、佐渡島志郎大使とドンヤイ区行政機構のウィナイ・ナソーンチョン助役との間で署名が交わされ、Hino Motor Sales (Thailand) Ltd.(以下、タイ日野販売)の中村伸社長およびHino Mahasarakham Co., Ltd.(以下、日野マハーサラカーム)のウィワット・マッタバノン社長も立会人として出席した。

ドンヤイ区は、農業(稲作)を主産業とするタイ東北部に位置するマハーサラカーム県に位置しており、人口5,047人(16村、1,022世帯)、面積28.3km2の地域。地理的要因による乾燥した天候と水供給不足のために、稲作は年に1度しかできないほか、オフシーズンには稲作や他の作物を育てることは適さず、また、近年では、甚大な渇水被害を受け、米の生産量が減少し、住民の生活も支障をきたしていた。

同区行政機構は、2013年にバンコク都から寄贈を受けた中古のゴミ収集車を改造して整備した給水車を利用し、住民への給水や森林火災の消火活動を行ってきたが、同車両は高経年による劣化が激しく、給水可能回数が制限されたり、火災現場に到着が間に合わない事態も発生していました。そのため、新たな給水車整備による迅速かつ効果的な給水活動および消火活動の実施が、喫緊の課題となっていた。

このような現状を受け、日本政府は、給水車1台を整備することで住民の基本的な生活を守ることができると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定しました。今回の支援で、ドンヤイ区および周辺地域の住民への効率的な飲料水及び生活用水の給水、および森林火災時の消防用水として活動できる体制を整えることが可能となるという。

同計画では、タイ日野販売および日野マハーサラカームがタイ進出55周年記念のCSR事業として、給水車の特価提供に加え、5年間のフルメンテナンス保証、運転手への省燃費運転教育や日常点検教育を実施する。

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