日本政府、クウェー川クリスチャン病院救急車整備計画を支援

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【在タイ日本国大使館提供画像】

 

日本政府は24日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「クウェー川クリスチャン病院救急車整備計画」にかかる総額2,030,000バーツを支援したと発表。また同日、カンチャナブリ県にて同郡パコーン・ガンナワンリー郡長、クウェー川クリスチャン病院(KRCH)関係者、在タイ日本国大使館から内川昭彦公使が出席し、救急車の引渡式典が執り行われた。

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【在タイ日本国大使館提供画像】

 

同計画の支援対象でるKRCHは、ミャンマーと国境を接する同県サンクラブリ郡ノングルー地区に位置し、1960年の開設以来、医療アクセスが困難な遠隔村に居住するタイ人のみならず、移民・少数民族・難民など公的社会保障サービス対象外の人々も受け入れてきた。

これまでKRCHが保有していた中古救急車は車齢20年超で、装備面および安全管理面から「救急車」として使用することができない状態にり、しかも同郡は山間部を含む広大な地域(3,349.4k㎡)におよび、KRCHから近隣の公立二次(郡レベル)医療機関まで約1時間、高次(県レベル)医療機関までは約3時間を要するため、安全かつ確実に急患に対応するために救急車の配備が喫緊の課題となっていた。

当地に救急車を配備することによって、緊急搬送システムが改善され、国境山間部および遠隔村において、より迅速に緊急対応することが可能になるとともに、地域住民や移民・少数民族・難民などの医療アクセスの向上、彼らの生命を守ることが期待される。

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