日本政府、サラブリー県のバーンラムソムプン学校の校舎建替え計画を支援


【在タイ日本国大使館提供画像】

 
日本政府は17日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「サラブリー県ムアレック郡におけるバーンラムソムプン学校の校舎建替え計画」にかかる総額214万900バーツ支援。同日、バーンラムソムプン学校にて引き渡し式典が行われ、サラブリー県バンディット・テーウィーティワーラック知事、同校のパッタラポン・スラムナート校長のほか、在タイ日本国大使館から佐渡島志郎大使、関係者らが出席した。

日本政府は、生徒および教師の安全確保および教室不足問題の解決のため、同校の校舎建て替え、および机・椅子や教材棚などの資機材を支援することで、はじめて適切な教育環境が整うことになると判断し、支援を決定した。

バーンラムソムプン学校は、タイ中部のサラブリー県ムアレック郡ラムソムプン区に位置し、幼児教育から初等中等教育を提供している公立学校。対象地域は同区内の4村だが、他地域からも園児・児童を受け入れており、現在141名の生徒が在籍している。

同校の3棟る校舎のうち、1棟(3教室および職員室)は築35年で、老朽化が激しく、校舎を支える柱や梁、床に亀裂が入り、倒壊の危険性が非常に高い状態にった。そのため、校舎を使用する生徒や教師の安全を守るため、同校舎は2年前に閉鎖したものの、教室不足により、やむを得ず職員室は使い続けており、同校舎を利用している職員および周辺を行き来する学生に危険が伴っていた。

また同校舎の閉鎖により、中等教育課程の生徒は専用の教室がなく、屋外のスペースまたは床に座って授業を受けており、生徒の教育水準低下が懸念されていた。さらに近年増加している小学生の生徒数に見合った机と椅子の余裕がなく、教師用の机と椅子も老朽化に伴い使用不可能になっているなど、授業の実施に支障をきたしはじめていたという。

 


【在タイ日本国大使館提供画像】

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