日本政府、コンケン県ナムポン郡サアード市「要援護者デイケアセンター建設計画」へ支援

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【大使館提供画像】

 

日本政府は9日、草の根・人間の安全保障無償資金協力によりコンケン県ナムポン郡に所在するサアード市行政機構の「要援護者デイケアセンター建設計画」にかかる総額239万7,000バーツを支援した。

同日、コンケン県ナムポン郡において、同計画のデイケアセンター引渡し式典が執り行われ、同計画の運営にたるサアード市行政機構のスパチャイ・ドーングラシン行政機構長、コンケン県のスワポン・ギティパットピブーン副知事、そして在タイ日本大使館の佐渡島志郎大使ら関係者が出席した。

同地では、JICAによる「タイ国・コミュニティにおける高齢者向け保健医療・福祉サービスの統合型モデル形成プロジェクト(CTOP:2007~11年)」、「要援護高齢者等のための介護サービス開発プロジェクト(LTOP:2013~17年)」のモデル地域のひとつとして、ケアワーカーやケアマネジャーなど要援護高齢者などの介護に欠かすことのできない人材を育成。また、タイ政府指定のカリキュラムを修了した「高齢者ボランティア」の育成にも積極的に取り組み、彼らを中心に地域密着型の活動を展開している。

同計画は、要援護高齢者などを含むすべての人々の尊厳る生活を実現するために、これまでに育成された人材を生かし、より包括的かつ適切なケアを提供するためデイケアセンターの設置を支援する。

サアード市行政機構の所在するコンケン県ナムポン郡は、農業を主産業とする地域で、人口約9,800名(うち高齢者約1,250名、要介護障害者約210名)が生活。若年層が職を求めて都会へ移動する傾向のる中、高齢化率約13%の同地では、独居状態や要介護状態にる高齢者の身体および精神の両面におけるケアが課題となっていた。

 

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