京大、持続可能開発に向けた研究「JASTIP」で覚書調印

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京都大学はバンコクの日本大使公邸にて26日、「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)」事業におけるバンコク中核拠点の開所式、およびタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、インドネシア科学院(LIPI)、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)と持続可能開発に向けた研究を推進するための協力覚書に調印を行った。

JASTIPは2015 年度採択のJST(科学技術振興機構)国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)「国際共同研究拠点」に基づくプロジェクトで、期間は5年。

研究では、地球規模課題でる「環境・エネルギー」、「生物資源・生物多様性」、「防災」の三分野に焦点を当てる。バンコクの京大ASEAN拠点内に中核拠点を置き、研究テーマごとのサテライト拠点をタイ、インドネシア、マレーシアの大学・研究機関にそれぞれ設置する。この研究成果を波及させて社会実装活動を加速。ASEAN地域の喫緊の課題を解決する方策を提言し、日ASEANの持続可能開発に貢献していくという。

河野泰之プロジェクトリーダー(京大東南アジア研究所・所長)は、「日本とASEAN諸国とのより緊密な連携体制の下、共通目標でる持続可能研究の駆動力となる研究推進を加速することが目的。このような研究推進のためには、研究者が専門分野に閉じこもるのではなく、研究分野や国を超えて連携し、また持続可能開発に関わるさまざまなステークホルダーと共同して、研究や人材育成を展開していく必要がる」と話した。

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