神戸製鋼、汎用圧縮機事業のタイ新会社を設立

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スクリュ式汎用圧縮機「Kobelionシリーズ」、神戸製鋼所提供画像

 

株式会社神戸製鋼所は21日、汎用(小型)圧縮機事業のタイにおけるマーケティング・営業・アフターサービスを目的とした新会社「Kobelco Compressors(Thailand) Ltd.」(以下、KCTH)を設立し、1月より本格的な営業活動を開始した。KCTHでは、2020年度に売上高30億円、800台/年の販売を目指している。

同社の汎用圧縮機事業は、シンガポール・インドネシア・マレーシア・フィリピン・ベトナム・カンボジアに続き、15年11月に世界で10拠点目となるインド(KCIN)が営業開始するなど積極的にグローバル展開を推進。また、日本・アセアン諸国において、トップクラスのシェアを有しており、今回のKCTHの営業開始によりさらなるシェア拡大を目指すという。

汎用圧縮機は、主に工場において設備機械の動力・塗装・粉体搬送などに用いられる圧縮空気を供給し、多様な産業で幅広く使用されるユーティリティー設備。圧縮機による消費電力は、一般的な工場において工場全体の20~30%を占めるといわれ、高い省エネ性能が要求されている。

同社の代表機種でる汎用スクリュ式圧縮機「Kobelion(コベライアン)シリーズ」は、高効率・省エネモデルでり、日本・アセアンでトップシェアを誇る。

世界の汎用圧縮機の市場規模は約1兆円とされ、中でもタイ市場は自動車や電機・電子関連の日系製造業が数多く進出し、今後も堅調な需要が期待されていることから、3,000台/年規模から、20年には4,000台/年程度まで拡大すると予測している(同社推定)。

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