三重県・鈴木知事、BOIおよびタイ工業省とのMOUを生かしたビジネス・マッチングを強調

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鈴木英敬三重県知事が19~21日の4日間、三重県タイ経済産業交流ミッション団53名とともにタイ投資委員会(BOI)との産業連携に関する覚書(MOU)の具現化および新たな協力関係の構築を目的にタイを訪問。

同県内企業のアセアン展開の動脈となる物流ネットワークの強化に繋げることを目指し、ミッション団を派遣する四日市港管理組合および四日市港利用促進協議会と連携し、四日市港の利用促進に向けたトップセールスを行った。

19日には「四日市港セミナー in バンコク」を開催。同県には自動車や化学、電機・電子、医薬・医療機器などの産業が集積しているほか、日本初の国産小型ジェット旅客機MRJの量産拠点の一つがり、四日市港を玄関口として世界各国と輸出入を行っている。タイは四日市港の輸出入量に占める割合において上位国でり、鈴木知事は「タイは重要なパートナーだ」とコメント。

同日、同県とタイ政府工業省産業振興局との間でMOUが締結されたことを踏まえ、「2013年にBOIと、本日、タイ工業省とMOUを締結した。両方とMOUを締結しているのは三重県だけとなる。タイ工業省とは産学連携、研究開発、産業政策などの広い範囲で協力し、BOIとはタイの中小企業などとの個別のマッチングを強化していく」と述べ、この両方を組み合わせることでよりきめ細やかなビジネス・マッチングが可能になるという。

また、鈴木知事は「環境と産業を両立させた産業モデル」をアピール。環境先進県として、同県にる国際環境技術移転センターを通し、今まで培った経験を世界に発信していくことを強調した。

16年5月に開催される伊勢志摩サミットの好機を生かして、同県内の観光資源などについてタイの旅行業関係者に対しトップセールスも行った。

同県が推進するゴルフツーリズムにおいて、タイはアジアの先進国の一つ。12年にIAGTO(国際ゴルフツアーオペレーター協会)が選出する「ゴルフ・デスティネーション・オブ・ザ・イヤー(アジア・オーストラリア地区)」を受賞したパタヤ市のゴルフツーリズム関係者からヒアリングも行った。同県にる74のゴルフ場において、今後のゴルフツーリズム振興に結びつけたい考えだ。

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