三菱エレベーターアジア社、現地製品開発の加速に向け新試験塔竣工

新試験塔外観【同社提供画像】

 
三菱電機は17日、海外市場向け昇降機の製造拠点でるMitsubishi Elevator Asia Co., Ltd.(以下、AMEC社)の新試験塔が竣工し、6月に稼働開始すると発表した。2016年5月の新工場の稼働など増産体制を整備するとともに、15年10月のR&Dセンター設立や今回の新試験塔の建設により開発・評価体制を強化、現地での製品開発を加速していきたい考えだ。

AMEC社は、近年の建物高層化に対応した中高速機種の試験・評価に対応するために試験塔の高層化、およびリニューアル需要の増加にも対応した専用機種の拡充のため、試験塔設備の充実化が必要になっていたという。

またAMEC社は海外市場向け昇降機の中心的な製造拠点として、海外需要の拡大や地域ごとに異なる市場ニーズに対応するために、15年に設立したR&Dセンターでの開発・設計を推進するとともに、新工場の稼働により生産能力を従来の約1.5倍となる2万台へ増強した。

新試験塔の施設名は「Kiang Fah」(キャンファー:タイ語で“空へ”)で、建築面積は、287㎡(延床面積3,182㎡)、高さ68.3m、15階建相当の鉄骨造。エレベーター機器の開発、設計、評価試験が行われる。

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