NEC、インドにOSSの専門組織「OSS Technology Centre」設立

日本電気株式会社(NEC)とNEC Technologies India Private Limited社(NTI)は1日、NTI内にオープンソースソフトウェア(OSS)の技術支援専門の組織として「OSS Technology Centre」を設立した。

新組織は、ソフトウェア開発やサポート対応力などの基本スキルに加え、OSSに関するコミュニティ活動やOSSソリューションアーキテクトとしての実績・スキルを有する要員約50人の体制で活動を開始。企業のグローバルにおけるOSSを活用したシステム構築への支援体制強化や、海外のOSSベンダとの連携強化を図っていく。

これにより、グローバルユーザのみならず、日本国内ユーザのグローバルにおけるOSSを活用したシステム構築などへの迅速な支援を実現。さらに新組織では、OpenStackをベースとした開発において、SDN/NFV(SDN(Software-Defined Networking):ネットワークをソフトウェアで制御する概念、NFV(Network Functions Virtualization):ネットワーク機能の仮想化)などのネットワーク関連やコンテナ(いくつかのユーザプロセスをまとめたユーザ空間を意味し、軽量な仮想化の仕組み)・PaaSといったアプリケーション基盤関連の新規機能開発を積極的に進め、OSSコミュニティへ提供することでソースコードの公開に貢献していきたい考えだ。

NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、新組織を中心にグローバル支援を強化することで、企業のOSSの安全・安心な活用、促進を推進している。近年、企業において、クラウドやビッグデータ、SDN/NFV領域におけるOSS、とりわけOpenStackなどの活用ニーズが拡大し、OSSベースでのシステム構築がグローバルを中心に活発になっている。また、次世代ICT技術活用の観点から、SoE(Systems of Engagement:顧客との関係を強化するシステム群)やIoT領域でのOSS活用への期待も高まっているという。

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