日本特殊陶業、タイ新工場建設で自動車用各種センサの生産体制強化


新工場の外観【同社提供画像】

 
日本特殊陶業は26日、自動車用各種センサの需要拡大に対応するため、タイに新工場を建設することを決定した。同社の現地法人・タイNGKスパークプラグ社(以下、タイNGK)は、アジア諸国における自動車用センサの製造拠点として、2010年に生産を本格的に開始している。

今回、各種センサの生産拡大に伴い、既存工場に隣接する土地へ新たに工場の建設する。タイNGKで生産しているジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサの生産を計画しているという。

17年11月に新工場の建設に着工し、完成次第、順次生産を開始する。新工場建設と能力増強に伴う投資額は約120億円を予定。23年までにタイNGKでのジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産能力を約2.5倍に引き上げる考えだ。

世界各国でますます厳しくなる燃費・排ガス規制の強化に伴い、排ガス中の酸素濃度を検出するセンサをはじめ、同社の各種センサの需要が拡大しており、特に欧州地域を中心に、新興国においても環境規制強化の動きが加速している。

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