アルミ薄板・複合一体化形状品自動プレス加工技術【三和精機】 日刊工業新聞社 @monoDo


【公開日:2017年5月17日】

 

三和精機は、国の支援を得て、高度順送プレス加工・トランスファー加工の応用によるアルミ薄板・複合一体化形状品自動プレス加工技術を開発しました。

「今回三和精機で取り組ませていただいたのは、自動車アルミ熱交換器における軽量化、複合構造ということで、取り組みをさせていただきました。
こちらにもるように、今回寄せ上げという工法を考えてまして、薄い板でも、普通伸ばしちゃうと板が痩せてしまいますけど、これをやることによって板痩せを最小限に抑えられるという技術です。」

自動車の熱交換機は、冷媒と言われるガスの加圧減圧を繰り返します。そこで耐久性が最も重要になります。寄せ上げ工法は、今回開発した順送型とトランスファー型を一貫ラインで行う方式により実現しました。この方式の採用により板痩せを最小限に出来て部品の強度を保ち、また歩留まりが向上し、コストを抑えることも可能になりました。

「今回は一貫ラインの中で、順送で途中まで送って、途中からトランスファーにすると、変則的な加工ですが、プラスアルファの利点として歩留まりが向上すると、順送型っていうのは送りさん、縁さん キャリアというスクラップになる部分が増えて20%~40%スクラップが出るんですけど、この場合だとプラスアルファの利点として歩留まりが向上して、本当に5%ぐらいのスクラップしか出ないという利点がります 例えて言うならば1日でスクラップボックスが一杯になるのが1週間でスクラップボックスが一杯になる感じです。」

三和精機は、国内の自動車メーカーやCO2冷媒の自動販売機メーカーなどに部品を供給していますが、将来的にはヨーロッパの自動車メーカーへの部品供給を目指していきます。

【日刊工業新聞社 @monoDo】

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