新日鐵住金、9月にタイ現地薄板事業会社を経営統合

新日鐵住金株式会社は10日、タイにおいて冷延鋼板の製造・販売事業を展開している新日鐵住金グループのThe Siam United Steel (1995) Co., Ltd. (SUS) と、自動車用を中心とした溶融亜鉛めっき鋼板を製造・販売しているNippon Steel & Sumikin Galvanizing (Thailand) Co., Ltd. (NSGT) は、9日に同年9月を目処に経営統合することで合意したと発表。統合新会社の会社名は、NS-Siam United Steel Co., Ltd.(NS-SUS)となる予定。

SUSは1995年にタイのサイアムセメント・グループを始めとするタイ側出資者と、日本の鉄鋼ミルを主体とする出資者の合弁会社として、また、NSGTは2011年に旧新日本製鐵株式会社の子会社として、それぞれ設立された。以来、両社は、同じ敷地内に立地する利点を生かしながら、タイを始めとするASEAN地域向けに薄板製品事業を展開してきた。

今回、両社が経営統合することで、タイおよびASEANマーケットにおける「薄板品種総合力No.1ミル」の実現に向け、タイ国内唯一となる自動車用途対応の冷延・めっき一貫製造ミルの優位性を最大限活用していくという。

また95年以来、現地で培ってきたマネージメント・ノウハウやローカル人材などの経営資源を融合し、品質・納期など顧客対応力・競争力を強化していく考えだ。

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