日産自動車、ミャンマーで自動車生産を年内開始

日産自動車株式会社は17日、タンチョンモーターグループと共同で、同社初となるミャンマーでの車両生産を2016年中に開始すると発表。

日産は、まずタンチョングループの既存施設にて車両生産ラインを新設、小型セダン「サニー」の生産を開始し、その後、新工場へ生産を移管する。新生産工場の建設計画は、バゴー管区を予定。この新工場は約300名の従業員を雇用し、本格稼働時の生産能力は年間1万台を見込んでいる。

同日、バゴー管区で行った日産とタンチョンの役員やバゴー州政府の関係者が出席し、式典を行った。アジア・パシフィック日産自動車会社(NMAP)の長谷川亨社長は、「日産は、ミャンマーでの自動車産業発展の一翼を担うことができることを光栄に思っている。工場の建設、現地コミュニティーへの投資、雇用機会の創出を通じて、ミャンマーでの事業を拡大していく。日産として、ミャンマーの人たちと長期的かつ生産的な関係を構築していきたい」と述べた。

生産開始に向けて現在、200名の従業員が、マレーシア・タンチョンの工場でトレーニングを実施している。日産とタンチョンは、既存のヤンゴンのオフィスとディーラーも含むビジネスネットワーク全体の拡充についても協力していく。

日産は、13年にミャンマーで自動車販売を開始し、現在、「エクストレイル」、「アルティマ」のほか、ピックアップトラックの「ナヴァラ」、商用バンの「NV350 アーバン」、マイクロバスの「シビリアン」を販売。年内に現地生産による「サニー」がラインナップに加わる予定だ。

タンチョングループは、主に自動車の生産・販売、アフターサービスのほか、ローン、リース、保険などの関連金融サービスを提供。また、同グループはマレーシア、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーにおいて日産車の独占販売店となっている。

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