日本写真印刷、マレーシア合弁会社設立で東南アジア建材市場へ参入

日本写真印刷株式会社の産業資材関連の連結子会社でるNissha Industrial and Trading Malaysia Sdn. Bhd.は5日、マレーシアの建材メーカーでるScanwolf Plastic Industries Sdn. Bhd.との間で、意匠付きビニル床タイルの生産を目的とした合弁会社設立に向け、合弁投資契約書を締結したと発表。

日本写真印刷の産業資材事業は、2015年8月に買収、獲得した蒸着紙を主軸とした印刷関連資材分野を拡大し、新市場への販路や新たなコア技術の獲得を実行してきた。その一方で、既存の加飾分野では安定成長が期待される市場に対し、グローバルベースで事業の拡大に取り組み、従来の輸出型の事業モデルから地産地消型の事業モデルへの移行を進めている。

東南アジア地域における産業資材事業の事業活動では、1995年、マレーシアに自動車・家電市場向けの製品などの生産拠点として子会社Southern Nissha Sdn. Bhd.を設立。Scanwolf Plasticはマレーシアにおいて建材および家具製品市場において強固な販売網と優れた押出成形技術を有しているという。

今回の合弁会社設立により、経済成長が著しい東南アジア地域で従来の対象市場に加え、付加価値の高い製品の需要増加が見込まれる建材市場での生産・販売体制が整うこととなり、日本写真印刷の持つ成形・加飾技術を融合することで、東南アジア地域での建材事業拡大を目指す。

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