パナソニック、冷蔵庫用コンプレッサー事業の本社機能、シンガポールへ移転

パナソニックは7日、滋賀県草津市にる冷蔵庫用コンプレッサー事業(RCBU:冷機コンプレッサービジネスユニット)の本社機能をシンガポールに移転すると発表。成長市場でるアジアでの顧客密着を目的に、現地完結経営による事業のスピードアップを図る。

現在、シンガポールで冷蔵庫用コンプレッサーを製造しているパナソニックAP冷機デバイスシンガポール(以下、PAPRDSG)内に、RCBU本社を設置。新設のRCBU本社には、スタッフ機能に加え、技術ノウハウや知的財産権なども含めたR&D機能、営業・マーケティング機能を集約する。特に開発面では、現在日本で主に担当している量産開発の機能をシンガポールに移し、現地人材の増強も加速していく考えだ。

また、PAPRDSGの製造機能は、RCマニュファクチャリングセンターとして本社機能と一体運営を行い、マザー工場となるべく、さらなる生産性の向上と、IoTを活用した新しいモノづくりに挑戦していくという。

同社は、コンプレッサー事業をグローバルに展開しており、特に冷蔵庫用コンプレッサー市場では高性能のインバータ機種においてトップシェアを有する。主要顧客は全世界にわたっており、現在もシンガポール拠点が中心となって対応。この事業特性を生かし、今回、事業部内のビジネスユニット(RCBU)全体をシンガポールにシフトし、現地で完結して迅速に経営判断ができる体制を構築するのが目的だ。

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