JSEA、バンコクで宇宙エレベーターの昇降デモンストレーションを披露

 

日本の宇宙エレベーター協会(以下、JSEA)とReed Tradex Co., Ltd.は19日、バンコクにてJSEAとして日本国外初となる「宇宙エレベーター」クライマーの昇降デモンストレーションを神奈川大学、慶應義塾大学の各チームと共同で行った。デモンストレーションはオフィスビルの地上から頂上までのおよそ110mを昇降した。

宇宙エレベーターは地球と宇宙空間をケーブルで繋ぎ、行き来できるようにする技術。今回のデモンストレーションは、この技術実用化に向けた国際的な協力を進めることが目的だ。

JSEAの大野修一会長は、「宇宙エレベーターのプロジェクトは現時点で地面から1.25kmまで上昇することができる段階にり、今世紀半ばには実用化が実現できると考えている。この宇宙エレベーターには自動車、電気・電子産業などらゆる産業の技術を集結させる必要がり、大きな産業としての魅力もる。自動車産業などが集積するタイが日本と一緒になって開発ができれば、世界の産業界においてリードする立場にもなれるだろう」と述べた。また、2018年に宇宙エレベーターの世界大会が予定されており、タイの参加も呼びかけた。

タイ・ロボットクラスター委員会のDjitt Laowattana博士は、「ロボット産業はタイ政府が新S字カーブ成長戦略に掲げているターゲット産業の1つ。タイの部品メーカーやロボット開発者の開発を強化していくとともに、宇宙エレベーターの世界コンテストへの参加を希望する企業、組織のために知識や技術を共有していきたい」と話した。

宇宙エレベータークライマーのデモンストレーションは、バンコクのBITECで開催されているMANUFACTURING EXPO 2017の会期中(6月21日~24日)、1日2回11:30と15:30に行われる。

 

デモンストレーションを行った宇宙エレベータークライマー

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