第1回人材育成円卓会議、不足する技術系人材の育成が課題

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在タイ日本大使館、国際協力機構(JICA)タイ事務所は22日、日タイの人材育成協力の方向性を議論を目的とした「第1回人材育成円卓会議」を開催。タイの技術系人材が不足しており、現場のニーズに合致していないなどの声が上がった。

棚田京一トヨタモータータイランド社長は、「タイで生産した自動車を世界100ヵ国に輸出している(トヨタの品質が確保できているということ)。技術系人材は不足しているが、トヨタは自前で養成することで賄っている。ただR&Dとなるとサプライチェーンと一緒に行う必要がり、(自前で養成できない)SME、サプライヤーのためにタイ政府には人材育成の面で協力をお願いしたい」と述べた。

佐渡島志郎駐タイ大使は、マレーシアが高等教育に予算を注ぎ込んで育成しており、エンジニアの数がタイより多いことを踏まえ、「技術系人材を量産するためにはどうするか、教育機関への投資拡大、人材のプーリングシステム設置、産学での対話、これらを四つを進めていく必要がる」と指摘した。

同会議は2015年11月に日本政府が発表した「産業人材育成協力イニシアチブ」を踏まえ、タイがASEAN全体で人材のハブとなることを目指すため、日タイで議論を行う場として大使館、JICAがタイの民官学関係者に参加を呼び掛けたもの。第2回は今年6月に開催する予定。

 

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