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サミティヴェート病院、高槻病院と小児科・新生児科で連携

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左から内藤嘉之院長、佐渡島志郎日本国大使、サミティヴェートこども病院のスランカナー・テチャパイトゥーン院長

 

サミティヴェート病院は10日、社会医療法人愛仁会高槻病院と小児科・新生児科において、両院の医療を通じた国際交流、医療従事者交換研修制度を推進するため、連携協定を締結した。

産婦人科・小児科で多くの日本人患者を診療するサミティヴェート病院にとって、日本式医療の知見を広める機会創出、高槻病院にとっては、国外の医療施設との提携による同院の国際化推進、という理念が一致し、今回の提携が実現した。

この提携により、サミティヴェート病院において、小児アレルギーをはじめとした日本人小児に多くみられる疾患の高槻病院からの診療支援や、新生児医療における遠隔医療コンサルテーション、さらに相互の医療従事者研修などを予定。

高槻病院の内藤嘉之院長は、「新生児医療はプロトコルに沿った診療だけでは対応できない。ケース毎に対応できる経験を持った医師が重要でり、医師だけでなく人員の配置や部屋の設備などシステムにおいてもサミティヴェート病院と一緒に考えていきたい」と述べ、具体的な内容としては、「まずは高槻病院から看護師1名を派遣する予定だ。日本人の方には文化的な背景が共通する日本人看護師が対応することで安心感が違ってくると思う。また、母乳育児の重要性を広めることができれば」と話した。

サミティヴェート病院は、国際的な医療機能評価JCI(Joint Commission International:国際病院評価機構)から認証を取得している。高槻病院へは医療を通じたさらなる国際交流の機会を提供していく考えだ。

日本全国でもトップクラスの周産期医療を担う高槻病院は、大阪府最大の総合周産期センター。母体・胎児集中治療室(MFICU)、新生児集中治療室(NICU)、継続保育室(GCU)、小児集中治療室(PICU)を設置し、母体搬送や低出生体重児の受け入れも積極的に行っている。また、286グラム(24週5日)で出生した超低出生体重児を治療した実績を持ち、2008年に赤ちゃんにやさしい病院(BFH)として認定を受けている。

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