成功する家業とは サシン経営大学院でパネル討論会

サシン経営大学院は7月18日、不動産開発・運営大手と複合映画館(シネコン)大手の経営者を招いて、パネル討論会「Succeeding Success: Next Gen Values for Family Businesses」を開催した。家族経営の事業を行っているタイの企業が、どのように後継者にたすきを渡すかなどで意見を交換。米国の名門バーモント大学グロスマン経営大学院のシャーマ教授がモデレーターを務めた。

不動産開発・運営大手ピラ・ブリ・グループのプラサーンCEO(最高経営責任者)は、同グループ企業、BITEC(バンコク国際展示場)プロパティ・ソリューションのパニッタ社長と登壇。家族間の不和や葛藤などをユーモアを交えて吐露し、聴衆の笑いを誘った。同グループは大型商業施設「エムクオーティエ」に併設されるオフィスビル「Bhiraj Tower」など5つの複合施設をバンコクで開発・運営している。

全国で63の映画館(スクリーン数400)を運営するSFグループのパヌワットCFO(最高財務責任者)は、創業者である現社長の次男。現在、取締役5人中4人を同族で固めているが、唯一の外部取締役が重要な役割を果たしていると強調。また、新卒で同族企業に入社するよりも数年、他社で経験を積んだ方が得策と述べた。

 

 

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