積水化学工業、ベトナムのプラスチックパイプメーカーへ資本参加

ホーチミンでの調印式
(前列向かって左がTPS社のDANG QUOC DUNG社長、右が環境・ライフラインカンパニーの久保 肇プレジデント)【同社提供画像】

 
積水化学工業は7月5日、ベトナム南部ビンズオン省に本社を置くプラスチックパイプメーカーTIEN PHONG PLASTIC SOUTH JOINT STOCK COMPANY(以下、TPS社)との間で、TPS社への資本参加に関する契約を締結したと発表。

TPS社の主要株主でり、ベトナム最大手のプラスチックパイプメーカーでるTIEN PHONG PLASTIC JOINT STOCK COMPANY(以下、TP社)と積水化学工業は2013年に業務提携契約を締結。ベトナムでの配管・インフラ分野の事業拡大を図ってきた。

現在、ベトナム北部を中心に活動するTP社との業務提携に加え、TP社が出資し南部で事業を展開するTPS社に資本参加を行うことで、積水化学工業のベトナム事業のさらなる拡大を図るとともに、将来の他ASEAN地域進出への足がかりとしたい考えだ。

積水化学工業は、2015年1月にSEKISUI VIETNAM PIPE SOLUTIONS COMPANY(現SEKISUI VIETNAM COMPANY)をベトナム北部のハノイ市に設立し、TP社とともに同社製品のOEM供給体制を構築してきたほか、販売面では共同でのマーケティングを実施してきた。

また、積水化学工業グループの環境・ライフラインカンパニーは、ASEAN地域を中心とするアジア地域での事業拡大を成長戦略の一つに位置付け、配管・インフラ分野における上下水道やプラント向け製品の拡販に取り組んでいる。

ベトナムは安定した経済成長を続け、日系企業などによる対内投資も旺盛で、今後も官民のインフラ整備需要が期待できるという。またベトナム南部は、地理的にASEAN地域の中心に位置しており、海運に適しているほか、カンボジアを経由してタイに至る幹線道路が開通しているなど、他ASEAN地域への事業展開上、好条件を有している。

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