双日と国分、ベトナムで4温度帯物流事業に参入

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4温度帯倉庫の完成イメージ【同社提供画像】

 

双日株式会社と国分グループ本社株式会社は14日、ベトナムの物流大手New Land Co. Ltd.(以下、NL)と共同でNew Land Vietnam Japan Joint Stock Company(以下、NLVJ)を設立し、ベトナムにおける4温度帯物流事業に参入すると発表。

NLVJは常温、定温、冷蔵、冷凍の4温度帯に対応する物流センターやトラックなどを自社保有することで、食品の保管から店舗への配送まで一貫した温度管理を可能とする近代的なコールドチェーン物流サービスを提供し、10年後に売上高10億円を目指すという。

同事業を通じて、双日、国分、NLの3社共同で既に事業運営を行っているベトナムにおける大手食品卸事業会社Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporation(以下、HT)の機能を強化して差別化を図り、同国内での食のバリューチェーンを拡充する。

ベトナムでは経済成長による消費者の購買力向上に伴い、スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった近代的な小売業態(モダントレード)が発展しつつり、コールドチェーン物流へのニーズが高まっている。しかし、そのニーズに十分に対応可能なインフラは未だに不足しており、その整備が急がれている。

双日は、ベトナム戦争後、1986年に日本を含む西側諸国の企業として初めてベトナムに駐在員事務所を開設し、同国のさまざまな分野で豊富なビジネス経験を有している。HTなどの食品流通事業と同国での各産業分野における双日のグループ会社とのシナジーにより、同国での食のバリューチェーン構築を進めている。

国分は、生鮮品から加工食品にわたる食品全般の商流・物流に関する豊富なノウハウを有する。また、東アジア・東南アジアでのコールドチェーン物流を展開しており、これらの経験を生かしてベトナムでのコールドチェーン物流の構築を目指している。

NLは、ベトナムでの長年にわたる倉庫・物流事業の運営で豊富な経験がり、業界をリードしてきた。日本企業との取引も長く行ってきた経緯がり、HTの事業運営を通じて双日および国分との間に強固なパートナーシップを築いている。

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