サウンドファン、タイ公共施設で難聴者向け「ミライスピーカー」が試験的導入へ


ミライスピーカー【同社提供画像】

 
サウンドファンは22日、音のバリアフリーを実現する「ミライスピーカー」を活用した提案、「社会的弱者の社会進出のための難聴者向けスピーカーの導入にかかる案件化調査」(タイ)について、国際協力機構(以下、JICA)の「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~(2017年度第1回)」に採択されたと発表した。

JICAの案件化調査として、ミライスピーカーをタイ公的機関に試験的に導入。その結果、公的機関の品質保証を得たうえで、将来的には民間病院、オフィスビル、ショッピングモール、空港、金融機関などへの導入、さらに洪水対策の1つとして防災領域への進出も視野に入れ、難聴者がらゆるライフシーンにおいて健聴者と等しく生活を送ることができるよう、公共施設での「音のバリアフリー化」を目指す。

タイでは1970年代以降、老年層人口が増加。また、聴覚障害者の70%程度が老年層でることからも今後、老年層人口の増加とともに、聴覚障害者人数の増加も見込まれている。また、補聴器を持たない聴覚障害者は全聴覚障害者のうち67%(アジア太平洋障害者センター(APCD)が行った調査に基づく)を占め、補聴器が高額でることからも難聴者の社会進出を妨げているという。こうしたことを背景に、聴覚障害者の増加に伴う社会福祉やインフラの必要性は高まると見込まれている。

 

日本特許第 5668233 号および世界特許優先権を取得した「ミライスピーカー」

一点の音源から音を発する従来のスピーカーは、距離が離れるほど音が弱くなりやすい特性がる。「ミライスピーカー」の曲面の振動板全体から発せられる曲面サウンドは、音にエネルギーがるため、距離による弱まりが少なく、クリアなまま耳に届き、聴こえに不安を持つ人にも音による情報を届けることができる。

大きな音を出さずに、明瞭に遠くまで音による情報をハッキリと届けることができ、誰にとっても聴こえやすい音のバリアフリー環境を実現することができるという。

 

【同社提供資料】

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