凸版印刷、タイとASEANで日系企業向け販促支援開始、パートナー企業と連携で

凸版印刷は10日、タイを中心としたASEAN地域で事業を展開しているジオブレインとHansa International (Thailand) Co., Ltd.(以下、ハンサ)の2社と事業協力で合意。タイおよびASEAN各国でのマーケティング全般における支援サービスの本格的な提供を5月より開始した。今回の協業によりASEAN市場での事業展開を加速し、2020年度に20億円の売上を目指すという。

ASEAN市場へ進出する日系企業向けに販促イベント、店舗デザイン、工場見学施設の企画・設計・施工や、SNSキャンペーン、Webサイト構築などのオンラインマーケティング、VR(バーチャルリアリティ) などの先端表現技術を活用したソリューションサービスといったマーケティング全般にわたるソリューションを提供、ASEAN市場向け事業を強化していく。

ASEANは継続的な経済成長が見込まれており、成長が著しい消費市場として注目を集めている。今後も加速が見込まれるASEAN市場に対し、進出する日系企業は増加傾向にるが、現地で事業を成功させるためには、その特性に合わせたマーケティングを実施し、さまざまな需要を獲得していくことが求められるという。

凸版印刷グループは、ASEAN市場において、商品パッケージやセキュリテイ商材などの分野で、タイやインドネシアを中心に事業を展開しており、2016年7月にはタイに駐在員事務所(Toppan Printing Thailand Representative Office)を開設し、マーケティング事業の市場開拓を開始した。

文化・歴史資産をデジタルアーカイブ化し、観光資源として活用することで地域の活性化につなげる取り組みをタイで進めるなど、VR(バーチャルリアリティ)といった、これまで日本国内で培った先端表現技術を活用した新事業を推進、さらに今回の事業協力2社とともにミャンマーにてキリンホールディングス子会社のミャンマーブルワリーの工場見学施設の企画・設計・施工を行っている。

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