凸版印刷と伊藤忠商事、タイ・TPNグループと共同で軟包材事業参入

TPNグループ全体の工場外観【同社提供画像】

 
凸版印刷と伊藤忠商事は6日、タイで総合パッケージング事業を展開するThung Hua Sinn Printing Network(以下、TPNグループ)が新設した軟包材会社TPN Food Packaging Co., Ltd(以下、TPN Food Packaging)と資本業務提携契約を締結した。TPNグループと共同で両社は、タイの軟包材事業に参入、食品・トイレタリー分野で機能性包材を中心に事業展開を図る。

凸版印刷と伊藤忠商事は、TPN Food PackagingならびにTPNグループと共同で、タイおよびインドシナ半島市場における軟包材事業の拡大を目指していく。また事業拡大とともに、TPN Food Packagingへの追加出資も行う予定だ。

TPNグループは、1953年に創業し、タイで紙器・ラベル・軟包材事業を展開する総合パッケージ会社。TPNグループはグラビア印刷を中心とした軟包材事業を拡大すべく、2016年6月にTPN Food Packagingを設立した。

近年、ASEAN地域では経済成長が著しく、特にタイの都市部では、伝統的に屋台文化でったのが、近年ではスーパーやコンビニエンスストアなどの近代的商店が増加、流通形態の変化が加速。また、タイは以前から食品加工が盛んでり、輸出量も年々増加している。

タイにおける軟包材市場は約1,200億円と推計されるが、流通形態の変化や、加工食品の輸出拡大により、長期保存が可能なバリア性能に優れた包材や消費者の使いやすさを訴求した包材など、機能性に優れた包材へのニーズが高まっているという。

凸版印刷は、独自開発した世界トップシェアの透明バリアフィルム「GL BARRIER」を強みとして、紙器・軟包装・プラスチック容器などのパッケージ製品の企画・開発・製造を手掛ける総合パッケージ事業を国内外で展開。ASEAN地域へのグローバル展開においては、インドネシアでは1973年より軟包材、タイでは90年より紙器の製造・販売を行っている。

伊藤忠商事は、生活消費財分野を重点分野と位置付けて、国内外で同分野への投資を積極的に行っています。またCharoen Pokphandグループ(以下、CPグループ)との業務・資本提携を機にタイおよびASEAN市場での取り組みを強化。CPグループの各事業会社や、Dole International Holdingsをはじめとする食品会社に対する包装資材の提案を行っている。

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