トヨタ自動車、中国の研究開発センターを拡張

トヨタ自動車株式会社は11月18日、中国の研究開発拠点でるトヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社(以下、TMEC)において、設立時の投資計画に基づいた既存実験棟の増強、新実験棟の建設、電池評価試験棟の新設およびテストコースの増強を実施することを発表した。2018年末以降の完成を予定している。

燃料電池車の中国での実証実験開始に向けた準備を推進するほか、中国市場への電気自動車導入についても検討していく。中国市場の競争激化、および法規制の厳格化が進む中、中国における開発拠点でるTMECの施設を拡張し、技術開発機能を強化することで、中国での「もっといいクルマ」づくりをさらに推進していく。

トヨタの大西弘致専務役員兼中国本部長は、広州モーターショーのプレスカンファレンスで「研究開発においても、長期的な視点から、中国での現地開発の強化に力を入れている。今後も多くの現地エンジニアを育成し、中国の顧客ニーズに応える、より多くのクルマを開発していきたい」と語った。

TMECは、10年に「中国のためのクルマづくり」に向け、開発体制の現地化と強化を目的に設立。以来、中国産ハイブリッドユニット搭載車の中国市場への普及を目指し、取り組みを推進している。

トヨタは、従来よりハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車と、それぞれの特徴を生かしながら、全方位でエコカーの開発を進めている。中国においても、中国政府の「省エネ・新エネ車発展企画」のもと、環境に優しいクルマを導入していく計画でり、現在取り組みを進めているハイブリッド車の普及に加え、「カローラ」「レビン」のプラグインハイブリッド車の導入を予定している。

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