豊田自動織機、カーエアコン用コンプレッサー世界累計生産台数5億台を突破

記念式典の様子【同社提供画像】

 

豊田自動織機は6日、カーエアコン用コンプレッサーの世界累計生産台数5億台を突破したと発表。1960年1月に同社刈谷工場で初号機を生産してから57年7ヵ月目での達成となる。

同社コンプレッサーは、1960年にトヨタ「クラウン」に初めて搭載され、約10年後の71年には欧州のBMW社に輸出を開始。以降、乗用車市場の拡大、エアコン装着率の上昇を背景に、生産の拡大を続けている。

現在では日本、北米、欧州、中国、ASEANの各地域においてグローバルな生産体制を構築しており、5ヵ国10拠点(日本国内3工場、海外7工場)にて2017年度は3,350万台の生産を計画しているという。

5億台目と同型の電動コンプレッサーESB20【同社提供画像】

 

同社は車内外の温度やエンジンの状況により冷房能力を適正に制御できる可変容量型をはじめ、小型軽量で経済性に優れた固定容量型、EV・HV・PHV向けの電動コンプレッサーまで幅広いコンプレッサーを生産、世界シェアは40%超(同社調べ)を占める。また、これまで蓄積してきた圧縮技術や制御技術などをベースに、燃料電池車「MIRAI」(トヨタ車)に搭載されている酸素供給エアコンプレッサー、水素循環ポンプを開発するなどの取り組みを行っている。

 


累計生産【同社提供資料】

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