トライステージとフュージョン、タイでCRM支援、リテンションビジネス構築へ

ダイレクトマーケティング企業を支援するトライステージは3月28日、総合マーケティングサービスプロバイダでるフュージョンとの協働により、タイのテレビ通販企業に対し、顧客との関係を構築・管理するためのマネジメント手法でるCRM施策を提供し、リテンション領域における新ビジネスの構築を支援すると発表。

支援先はトライステージ・グループ会社でる、タイのテレビ通販大手TV Direct Public Company Limited(以下、TVD社)。同国市場が成熟期に向かうなか、TVD社はトップシェアの維持に必要な成長力を確保するために、顧客データベースを活用する新たなビジネスの構築を開始している。

TVD社が保有する顧客データベースは業界最大の380万人規模でり、購買データの分析やCRM施策を通じて、「顧客生涯価値(Life Time Value)の最大化」を目指す。

日本のテレビ通販市場では顧客に対するリテンションが重視されるが、タイ市場ではまだその認識が浸透していない。最近まで成長過程にったタイ市場では新規顧客の獲得が容易でったため、リテンション領域で創出できる利益に対し、意識が希薄となっているという。

TVD社は日本市場の成功事業モデルを他社に先駆けて導入することで、リテンション領域における新ビジネスの構築がより確実になると判断し、その支援をトライステージとフュージョンが協働して行うことに至った。

フュージョンは、クライアント企業が持つ膨大な顧客の消費行動データなどのビッグデータを分析し、その結果に基づき、顧客それぞれの嗜好に合致した商品やサービスのプロモーション実施などを通じて、顧客と企業の関係性の最適化を支援。分析結果を活用、サポートし続けるためのシステム構築も手掛けており、テレビ通販に関するノウハウを保有するトライステージと協働することで、テレビ通販事業の特性を活かした独自の事業モデルを追求していく。

また、リテンション領域において利益を最大化するためには、プロモーション施策と併せ、生産性向上を助けるシステム化が不可欠。今後両社ではTVD社がタイのテレビ通販市場で初めて顧客を選別、顧客ごとに合った適切なタイミングや手段で購買を促し、購買後のフォロー活動を自動化する仕組みとなる「マーケティングオートメーション」を実現する支援フェーズまでを視野に入れて、サポートしていく考えだ。

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