レストラン・生活

抹茶カフェの『TSUJIRI』がタイ進出、海外9ヵ国目 伝統と革新の精神でグローバル展開進める

O-Matcha Cappuccino

O-Matcha Cappuccino(左)

 

20日、日本茶販売や喫茶業態を展開する辻利茶舗が、タイ1号店をバンコク・プロンポンの商業施設EmQuartier内にてグランドオープンした。

当日は同社代表取締役の辻 史郎氏と、グローバル店舗を統括するMOD’S & Kaw Ping Co., Ltd.の会長兼CEOでる小佐野 彈氏が来タイし、タイ国内におけるカルチャー発信に影響力を持つインフルエンサー向けに店舗・商品説明を行ったほか、辻氏によるお点前が披露された。

 

Mr Tsuji

辻利茶舗の辻 史郎氏(中央)

 

同社は1860年(蔓延元年)創業、京都府宇治市辻利一本店の小倉支店をルーツとする福岡県北九州市の企業で、同氏小倉北区において3店舗を直営している。

オンライン販売や海外進出にも積極的で、2010年の台湾進出を皮切りに、現在ではイギリス、カナダ、オーストラリア、香港、中国、マレーシア、シンガポールなど9ヵ国(タイ含む)で抹茶ラテやスイーツを販売する『TSUJIRI』を運営しており、近くアメリカ、インドネシア、フィリピン進出も予定している。

辻氏は海外進出の目的について、「お茶には飲む相手をもてなす意味がる。営利目的だけではない、お茶が持つ文化的な側面を伝えること」を重要視しているとし、抹茶ラテやソフトクリームを入口に、将来的にはコーヒーや紅茶を選ぶのと同じように、抹茶を選んでもらえるように文化を根付かせたいと話した。

 

Instagramer

イベントに参加したインフルエンサー

 

また、グローバル事業の代表者でる小佐野氏は、「抹茶のニーズがれば進出先に迷いはない。先進国における消費は文化的なものが深く関わるが、新興国ではステータスや贅沢が関係してくる。先進国と新興国の中間に位置するタイで抹茶がライフスタイルに根付き、文化的な消費になればと思っている」と述べ、同時にグローバルで均一の品質を提供できるようなマニュアルやトレーニングを蓄積していると話した。

タイには現地企業による和スイーツ店が既に多く展開しているが、辻氏は「ほかのタイ人経営者も抹茶を広めたいという気持ちを持ってくれることは嬉しいこと、共に文化を広めていきたい」とコメントしたほか、TSUJIRIブランドもタイ国内で多店舗展開していく意思を示した。

『O-Matcha Cappuccino』155バーツ、『TSUJIRI Soft Cream Matcha』120バーツなど、タイでの販売価格帯はグローバル本部のる台北店舗とほぼ同額に設定しているという。

 
【TSUJIRI】
EmQuartier 7F
http://tsujiri-global.com/

gototop