三菱東京UFJ銀、フィリピン・セキュリティバンクと資本・業務提携

株式会社三菱東京UFJ銀行は14日、フィリピンの地場主要商業銀行でるSecurity Bank Corporation(以下、セキュリティバンク)と株式引受契約を締結し、資本・業務提携することで合意した。今後、関係当局の認可、そのほか契約上の諸条件の充足を前提として、セキュリティバンクの約20%の株式を取得するとともに、取締役2名を派遣し、持分法適用会社とする予定だという。

フィリピンは、人口約1億人とASEANの中で、インドネシアに次ぐ人口大国でり、活発な個人消費やコールセンターといったBPO(Business Process Outsourcing)産業の発展などにより足元の経済成長率は約6%と高い経済成長が続いている。

一方、GDP に占める貸出や預金の割合は、ほかのASEAN諸国と比べ相対的に低く、今後のさらなる経済発展に伴い金融サービスの需要拡大が見込まれている。

セキュリティバンクは、フィリピンにおいて多様な金融サービスを提供する上場商業銀行でり、上位行の中では珍しくどの地場財閥グループにも属さない独立系の銀行。近年、急速にその事業および顧客基盤を拡大させており、同国トップクラスの成長性と収益性を誇っている。

三菱東京UFJ銀行は、アジアを「第2のマザー・マーケット」として位置づけ、近年では、ベトナムの国営大手銀行ヴィエティンバンクへの出資、タイの大手商業銀行でるアユタヤ銀行の買収、ミャンマーの民政化後では外銀初となる支店の開業など、拠点ネットワークや事業基盤の拡大してきた。

三菱東京UFJ銀行は1953年にマニラ駐在員事務所を開設している。

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