レストラン・生活

「和牛」食材セミナー開催、日本産食肉ブランドの確立と輸出促進を目指す

P2080045

左から本田一郎氏、植井敏夫氏、阿部昌史代表理事、河上貴一氏

 

首都圏ミートパッカー輸出推進協議会は8日、日本産食肉ブランドの確立と輸出促進を目的に「和牛」食材セミナーをWAGYU SAMURAIにて開催。タイ現地の日タイ飲食業界関係者らが参加した。

同協議会の阿部昌史代表理事(株式会社ミートコンパニオン・代表取締役社長)は、「海外で日本食や和食は、『美味しくて、健康的で、見た目も美しい』と注目を集め世界中にファンを増やしている。それは食材の魅力を引き出すために日本の食材を扱う技術者が、食材の本質を研究し理解すること、食材のカット方法や 調理方法を習得し、細やかな部分にも手をかけてきたから」と述べ、「日本の農産物は高価でも高品質でり、その代表作でもる和牛の特徴を知ってもらうことで、もっと身近なものになる」と話した。

セミナーでは、農業生産法人上里ファームの植井敏夫代表が、「東日本大震災や口蹄疫の流行で和牛の頭数が激減した。生産者は増頭を試みているが、増やすことは大変なこと。今後も和牛の価格は高騰していく」と述べた。

アクサトレーディング株式会社の本田一郎氏は「流通業者として、価格が高騰している和牛をいかに安く提供していけるか。一頭買いのほか、日本国外においてはロースなどメジャーな部位以外を使ったメニュー提案も行っていきたい」と話した。また、エムケイ開発株式会社の河上貴一代表取締役は“鳥取和牛オレイン55”の紹介を行った。

同協議会は今後期待される海外市場に向け輸出事業を推進し、日本国外においても優位性を持つ日本産食肉ブランドの認知度向上を図り、積極的な販売活動に取り組んでいる。タイでも技術者による和牛の知識から扱い方などに関するセミナーを定期的に開催している。

P2080051

飲食業への和牛卸売や一般消費者への販売も行っている

 

P2080035

セミナー終了後には和牛を使った料理が振舞われた

gototop