ヤマハ、インドネシアとインドに工場新設、楽器・音響機器への需要対応で

ヤマハは2月22日、インドネシアに製造子会社「ヤマハ・ミュージカル・プロダクツ・アジア」を設立し、工場を新設。また、インドの連結子会社「ヤマハ・ミュージック・インディア」に対して増資を行い、工場を新設すると発表した。

2つの新工場設立は、新興国の中間所得者層を中心に拡大が見込まれる楽器・音響機器への需要対応とシェア向上による成長を図るもの。インドネシアに新たに設立する子会社「ヤマハ・ミュージカル・プロダクツ・アジア」において、2018年8月に稼動を予定する新工場では、電子楽器およびピアノ部品などの生産を行う。また、インドネシア内にる5つの既存工場とわせて生産品目の適正化を行い、楽器・音響機器全体での収益力強化と生産能力増強を同時に図っていく考えだ。

インドにおいては、連結子会社「ヤマハ・ミュージック・インディア」が工場を新設することにより、製販一体のオペレーションを実現し、インド市場における顧客の独自ニーズを取り入れた商品の生産・販売を目指す。また、今後の需要拡大が期待される新興国市場に対する楽器・音響機器の重要な供給拠点の役割も担っていく。

インドでの楽器・音響機器の販売は、高い経済成長に支えられ、設立以来、順調に売上げを伸ばしており、人口やGDPベースで他国と比較すると、成長の可能性が大きく残されているという。特に設備需要が拡大するPA機器は、今後一層の売上成長を目指す。

19年1月に稼動を予定する新工場では、拡大するインド市場向けおよび新興国市場向けの普及価格帯ポータブルキーボードならびにアコースティックギター、PA機器などを生産する。

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