2015.04月号

【Event REPORT】日本の食文化がタイ市場へ続々進出!!

event report

REPORT 1. ダイバーシティを武器に、世界の富裕層市場を狙う 金紋秋田酒造

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秋田県大仙市に酒蔵を構える金紋秋田酒造が、タイでの販売代理店BB&B社との共催で3月13日と15日の二日間、計4回にわたりSiam@Siam Hotelでセミナーを開催した。
初回のセミナーには日タイ双方の関係者が約20名集まり、熟成古酒『YAMABUKI』をはじめ、『YAMABUKI』から作られた梅酒『雫』、そして通常の3倍量の麹を使用したという熟成日本酒『X3』をテイスティング。創作和食のほかチーズやタイ料理ともマッチングを試した。
金紋秋田酒造は冬場安定した温度と湿度が保てる、発酵に適した秋田の風土を生かし、純米古酒だけが持つ特有の“旨味”を表現。ワイナリーがシャンパンの仕上げ工程で行うドサージュ(糖分調整)からヒントを得て、添加アルコールを加えることで純米酒の長期熟成を可能にした。
このような前衛的な日本酒造りは、伝統を重んじる日本国内よりもフランスやイギリスの飲食業界から注目を集めた。フランスの星付きレストランやチーズショップで販売されているほか、肉料理に合う味わいが評価され、ロンドンの老舗デパート・ハロッズやそのほか北欧の酒類卸でも採用が決まったという。
代表取締役・佐々木 孝氏は同セミナーにおいて「ユニークな、変わったお酒を作っています」と自らを紹介し、「コンセプトは日本食だけでなく、世界の美味しいものを、さらに美味しくするお酒。世界中の酒類でも“旨味”を持つのは日本酒だけ。熟成させることで増した“旨味”と、適度な酸味のバランスで、香りの強いチーズやスパイシーなタイ料理、中華料理などにも合う日本酒ができた。タイの日本酒市場は激化していると認識しているが、多様な食事に合わせられる日本酒であること。そしてタイではこの数年でワインが浸透し消費が劇的に伸びていることから、ポテンシャルを感じている。健康や美容への関心も高いので、麹=健康に良いというアピールもできると思う」と話した。
淡麗辛口を好む日本人よりも、ワインに馴染みのある欧米人やアジアの富裕層をターゲットに展開を進め、セレブリティが集まるスペインのイビサ島などへも営業担当者が足を運んでいるという。

REPORT 2. 和食のユネスコ無形文化遺産登録を後押しに サガミチェーン

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東海地区を中心にファミリーレストランを展開する愛知県企業、株式会社サガミチェーンのタイ法人BANGKOK SAGAMI CO., LTD.が商業施設、セントラル・ワールド7階に日本蕎麦・和食業態『SAGAMI』をオープン。タイではセントラル・プラザ・ラマ3の店舗に続き2店目の出店となる。
3月26日に店舗前スペースを利用し開催されたオープニングセレモニーでは、在タイ日本国大使館の佐藤重和特命全権大使が祝辞を述べたほか、タイ人俳優のKen Phuphoom氏による蕎麦打ち実演などのイベントが催され、タイ人消費者へアピールした。
サガミチェーンの鎌田敏行CEOは冒頭の挨拶で、「和食のユネスコ無形文化遺産を後押しに、当社の強みである『蕎麦』、そして手羽先などに代表される『名古屋めし』の健康効果をタイの方へ広め、5年でタイ国内に10店舗、アセアン域内で20店舗のオープンを目指す」と話した。同社は既に上海への進出を成功させ、東南アジアではタイの2店舗のほか、インドネシアに1店舗をオープン、2店舗目も5月に開店予定で、ベトナムにおいてもオープンの準備を進めている。
タイ国内の今後の出店エリアに関しては、路面店でも良い立地があれば、既存2店舗のような商業施設内にこだわらず出店を検討する。まずはバンコクを中心に出店を続け、冷たい麺というタイにはない文化を受け入れられる洗練された層に蕎麦を広める。原料にはタイでの知名度が高い北海道産の蕎麦粉と小麦粉を100%使用、日本と同様に店内の石臼で挽いた新鮮な蕎麦粉を使用するという品質
へのこだわりを貫き、日本品質と健康に良いイメージの蕎麦という周知を広める方針だ。
また、スタッフのオペレーションに関しては、日本から蕎麦粉を挽く石臼と蕎麦打ちの機械を全店に導入することで、品質を保つことができているという。

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