中野陽介コラム

【子供対応経済】可動式おもちゃ店   (メキシコ/メリダ)

【9 【子供対応経済】可動式おもちゃ店
(メキシコ/メリダ)

遠くからでも目に飛び込んでくる、優しくカワイイ、カラフルな色彩。
なんだろうと思って近づいてみると、オモチャだった。

買い物カゴを、ハンドメイドでおもちゃのディスプレイ棚に変えている。

子供たちは、おもちゃを見つけるやいなや、走って駆け寄ってくる。
オモチャ屋に行くというだけで、ワクワクドキドキしていた自分の子供の頃を思い出した。

オモチャはオモチャ屋に行かないと見られないと思っていたが、この街では路上にある。

子供のワクワクドキドキが、店の中でなく路上で起きている。
無条件に誰でも見られる。触れられる。選べる。どこにでも移動できる。
なんてステキな店だろう。

未来の宝である子供たちが路上で活気付く。大人たちもつられて活気付く。街が活気と喜びと笑顔に満ちていく。

そんな希望と妄想が膨らんでいった。


中野陽介

芸術家。1987年福岡生まれ。07年渡米、Los Angeles City College卒業。数々の映画制作に参加後、芸術に目覚める。12年 渡タイ、バンコクで芸術家とサラリーマンの2足のわらじ生活を送る。16年に1年間で22ヵ国を巡る世界一周旅を敢行。自作の「芸術入門サイト」(art-geijutsu.com)は10万アクセス突破。作品や活動記録は下記サイト参照。
yosukenakano.com

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