2014.09月号

『健康×職場』環境改善で人もビジネスも変わる! Happy Workplaceへの道

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【第三回テーマ】『Food Education』
タイで事業を展開する上で、職場におけるヘルスプロモーションはどのような意味を持つのか。
タイ政府の専門機関Thai Health Promotion Foundation(通称:タイヘルス)が10年かけて推進している、職場における健康づくりプログラム「Happy Workplace  rogram」を中心に、タイならではの取り組みや成功事例について、世界のトレンドも織り交ぜながら大和茂氏がレポート。
今回は従業員の健康と幸せに着目し、特に従業員向け「Food Education」に力を入れているAsahikasei Plastics (Thailand) Co., Ltd.の伴 祐二社長と、タイ人総務部長Ms. Yordying Doompetchへのインタビューを通じ、食育の重要性に迫る。

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Happy Workplace Programとは?

タバコ及び酒の特別税を財源に、タイ国民の健康増進や幸福度向上に関わる様々な施策を、企業や大学などと推進するタイ政府の専門機関タイヘルスが開発した職場健康づくりプログラムの総称。
「Happy 8」と呼ばれる8つの項目から構成されており、8つの多面的なアプローチを通して、従業員の身体的・精神的な健康増進及び幸福度向上を実現させ、従業員の定着率向上や信頼関係構築を目指している。

第三回目のテーマは「Food Education(食育)」。社会人になり働き始めてからというもの、あらためて「食」に関して学ぶ機会はほとんど無かった、という読者の方も多いのではないでしょうか。 「食育」とは、「様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」と定義することができます。そして今タイの職場において、この「食育」の必要性が急激に高まりつつあります。

タイ国民の4人に1人が肥満

タイ糖尿病協会2013年データによると、タイ全国民の約4分の1に相当する約16万人が肥満であると報告されています。男女別に見ると、男性が約4.7万人であるのに対し女性が約11.3万人と、女性の方が多いのも特徴です。肥満は糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こす主要因の一つと考えられており、食生活習慣の改善を通した肥満解消が重要課題となっています。言い換えると、働き盛りの従業員にいつまでも健康で長く働き続けて貰うためにも、「食」を通した職場における従業員の健康づくりの重要性が高まっています。

旭化成プラスティックタイランドの「食育」サポートとは

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今回ご紹介するAsahikasei Plastics ( Thailand) Co., Ltd.は、伴祐二社長のリーダーシップの下、タイ人総務部長Ms. Yordying Doompetchらが中心となり、タイ健康促進財団(通称:タイヘルス)が推進する職場健康づくり「Happy Workplace Program」の中でも特に「Happy Body(身体的な健康づくり)」を積極的に進めています。とりわけ、同社従業員の多くが1日2回以上の食事を社員食堂で取るという調査結果に基づき、「社員食堂」を軸に「食」の改善に取り組んでいます。
具体的には従業員向けカロリーワークショップを通して各人が普段食べているタイ料理、お菓子、飲み物などから摂取しているカロリーと年齢、身長、体重等に基づく適正カロリーを認識してもらい実際の摂取カロリーと適正カロリーの差に気が付いていただきます。そして、グループワークを通じて適正カロリーに近づけるための工夫を考えます。
また、料理を食べる側の従業員向けワークショップに加え、作る側である社員食堂のシェフ向けトレーニングも重要です。タイ料理では油や砂糖を多く使いますが、少しずつ減らして行くテクニック、野菜を多く使うメニューの開発、社員食堂メニューのカロリー計算と表示などを通して、食べる側と作る側の双方に向けて「食育」を実施することで、より
効果的に健康的な職場における食生活環境を整えていきます。

健康を目指すプログラムが社員同士の結束を生む例も

実際に「食育」を中心としたライフスタイルシフトプログラムに自発的に参加した従業員は、カロリーなどを踏まえた上で、毎日の食事を選択することができるようになると同時に、少しずつ肥満を解消するための目標体重へ向けた日々の食行動を描くことができます。結果として体重が減り、睡眠が安定する、関節痛が無くなるといった副次的な良い効果も見られています。
また、このライフスタイルシフトプログラムには、「太り気味なので健康的に痩せたい」、「健康的な食生活を学びたい」などやる気のある社員のみが参加していることも特徴で、部門の壁を越えて参加できることもあり、社内横断的なチームビルディング活動としての役割も果たしています。
伴社長に次の一手を聞いたところ、社員食堂をより健康的な環境にするための全面リニューアルを行う予定とのこと。現在推進する「食育」は、いわばソフトの部分。今後は「健康」をテーマにしたHealthy Canteen (健康的な社員食堂)を実現するために、ハードの部分も充実させていきたいとのことでした。職場健康づくり専門家集団である私共も、食育の更なる提供に加え、Healthy Canteenのコンセプト作りなど、健康で幸せな従業員を増やすべく積極的にサポートしてまいります。なお、今回特集した「食育」に関する取組みは12月5日放送予定のNHK BSの番組内で紹介されます。

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シェフ向けトレーニング

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カロリーワークショップ

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ライフスタイルシフトプログラムに参加中の従業員

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大和 茂 Shigeru Yamato
Thai Health Promotion Foundation
Happy Workplace International Projectディレクター

1978年生まれ。株式会社NTTドコモを経て、タイにMarimo5 Co., Ltd.を設立すると同時に、タイヘルス公式プロジェクト責任者に就任。2007年から約5年駐在員として働く一方で、チュラローンコン大学労働経済学修 士課程修了。帰任後は、ICTヘルスケア事業の海外展開等に従事。 健康的な職場と企業成長の関係性を研究すべく、早稲田大学スポーツ科学研究科博士課程在籍中。

Happy Bodyセミナー
~職場での食育を通して強い組織をつくる!~

【日時】2014年9月20日(土)15:00~18:00(開場14:30)
【場所】Four Seasons Bangkok Hotel
【参加費】無料(事前申込み必須)
スケジュール
15:00-15:30 開会挨拶及びHappy Workplace Program概要説明
15:30-17:00『 職場における食育ワークショップ』
管理栄養士 新原 恵子先生(年間100回以上の食育セミナー実施)
17:00-17:30『 職場とお茶』 伊藤園タイランド 山本 佳寛 Managing Director
17:30-18:00 『職場でカムカム』タイ亀田 小池 信道 スナック事業部長
【お申込み方法】 ※ 締切り9月15日(月)
1.名前 2.所属 3.電話番号 4.好きな食べ物を明記の上、
下記E-mailアドレスまでご連絡ください。詳細を別途ご連絡差し上げます。
E-mail: info@happyworkplace-international.com
URL: http://www.happyworkplace-international.com
主催:Thai Health Promotion Foundation(タイヘルス) / Marimo5 Co., Ltd.
協賛:ITO EN (Thailand) Co., Ltd. / THAI KAMEDA Co., Ltd.

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