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経済発展の礎と未来 タイ財閥

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タイ経済を動かしているのは大手財閥だけではない。
公社や民間の企業グループ、頭角を表す新興財閥など、注目の企業をピックアップ。

世界長者番付などで有名なアメリカの経済誌フォーブスが2016年5月に発表した、「世界の有力企業2000社ランキング2016(グローバル2000)」に、タイからは15企業がランクイン。337位のタイ石油公社(PTT PCL)がタイ国内ではトップを飾った(図表4)。

ランクイン企業のほとんどが大手財閥系である一方、同じくフォーブスが発表した16年のタイ長者番付には、病院最大手のBDMSオーナーや免税店キング・パワー会長などが名を連ねている。

タイ石油公社

天然ガス、石油の採掘、精製、生産、販売など、約300社以上のグループを形成し、タイ財務省がおよそ50%を出資するタイ最大級のエネルギー・コングロマリット。世界30ヵ国以上で事業展開している。

バンコク・ドゥシット・メディカル・サービス

国内私立病院最大手。最新鋭の設備やサービスを兼ね備えた病院経営で、1969年の創業から45年余りで国内40院以上、カンボジアにもグループ展開を広げている。

キングパワー

1989年にバンコク都内の免税店としてスタートし、現在はバンコク都内、スワンナプーム国際空港内やドンムアン国際空港内、パタヤ、プーケットなどにも店舗を持つほか、ホテル事業なども展開している。

ザ・モールグループ

1981年バンコク・ラチャダムリでの1号店出店を皮切りに、サイアムパラゴン、エンポリアム、エムクオーティエなど国内屈指の高級デパートを展開。近年中にはバンコク最大のモールのオープンも予定している。

ウェーブグループ

テレビドラマなど番組・CM制作から事業を始め、2014年には英語学校のウォールストリートとレストランチェーンのJefferを買収。教育・飲食事業のほか、イベント事業、ソーラーエナジー事業会社などを傘下に加え、多角化を加速している。

Bグリムグループ

1878年設立、ドイツ人薬剤師がオーストリア人パートナーが始めた薬局を起源とする複合企業グループ。現在ではタイのほか、ベトナム、ラオスで発電所の建設と運営を行うエネルギー事業のほか、空調、ヘルスケア、ライフスタイル、不動産、大量輸送システムへのシステム提供など広範囲な分野で事業展開している。

タイ・ユニオングループ

1977年設立の、ツナ缶製造の世界最大手。2014年にフランスのスモークサーモン製造最大手マーアライアンスを、16年には、ドイツの水産加工大手ルーゲン・フィッシュと、カナダのロブスター加工会社レ・ペシュリ・ダ・シェヌを買収、さらにはアメリカのレストラン・チェーンに出資するなど、世界展開を進めている。

プレミアグループ

ITサービスをはじめ、水処理や省エネといった環境関連事業、ホテルやコンドミニアムの不動産開発・運営、金融サービス、食品製造など、幅広い事業を展開している。

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