タイ駐在中の生活で困ることとは?解決策もご紹介

タイは、製造業や自動車産業をはじめとした日系企業が数多く進出し、駐在員だけでなく現地採用で働く人も多い国です。アメリカ・中国・オーストラリアに次ぐ在留邦人数のタイでは、約8万人の日本人が暮らしています。(海外在留邦人数統計調査 令和4年10月1日現在 厚生労働省より引用)
日本人にとって同じアジア圏のタイは、基本的に住みやすいといわれていますが、生活するうえで困ることはあるのでしょうか?
今回は、気候・言葉・生活面などから、タイ駐在で困りがちなことや解決策について紹介します。
タイ生活で困ること
ここからは、気候・言葉・生活において、タイ駐在で困ることを紹介します。
年間を通して雨が多い
タイは年間の平均気温が約29度で、日本人にとっては真夏のような気候です。
ただ、一年中夏といっても、正確には暑季(3〜5月頃)、雨季(6〜10月頃)、乾季(11~2月頃)の3つの季節があります。
年間を通して日本より雨が多く高温多湿の気候なため、ジメジメと蒸し暑く、過ごしにくいと感じることもあるでしょう。 「エアコンなしの生活なんて考えられない」と思う在住者も少なくありません。
日本のゲリラ豪雨よりも激しいスコールによって道路が冠水することも多く、また雨季は移動時に不便を感じるかもしれません。
英語が通じない場所もある
タイは地域によって英語が通じない場所もあります。
タイ語には日本語には無い発音が多く含まれるため、習得には時間がかかると言われることもあります。言葉が通じないとタクシーやレストランなど現地でのコミュニケーションに困ることもあるでしょう。
家族でタイに駐在する場合は、妻や子ども達が困らないようにある程度タイ語を勉強したり、日本人の多い場所を選んだりするといった点に留意する必要があります。
トイレットペーパーが流せない
タイのトイレは、ほとんどの場合トイレットペーパーを水に流すことができません。
都市では基本的に水洗ですが、水圧が弱い場合もあります。また地方では現在も汲み取り式に備え付けられている桶に水を汲み、洗い流す方法も一般的です。
ウォシュレット完備のトイレが多い日本とは事情が大きく異なるため、日本のトイレに慣れている場合、タイ生活ではなかなか慣れない方も多いかもしれません。
虫が多い
タイは高温多湿の環境なため、虫が多く発生します。虫が苦手な方にとっては、虫の多さも悩みの1つでしょう。
蟻・ハエ・蚊・ゴキブリなど、ちょっとした隙間から住居内に侵入してくることも多いため、万全な害虫対策が必要です。
医療費が高額
タイには公立病院と私立病院がありますが、私立病院は医療レベルが高く通訳の人がいるため、医療費が高額になります。
公立病院の方が安く治療が受けられ医療レベルも悪くありませんが、タイ語しか通じないことが多いため、駐在員は私立病院を利用する方が無難です。
交通ルールが整っていない
タイは交通ルールがしっかり整っておらず、運転技術を身につけないまま運転するタイ人も多くいます。
危険運転や無免許運転による交通事故が日常的に起きているため、駐在中はなるべく自分で運転するのは控えましょう。
タイには鉄道・バス・タクシー・ボートなどさまざまな移動手段があります。なるべく公共交通機関を使って移動するのが安全でしょう。
水が汚い
タイは日本よりも水が汚れていることが多く、飲料水としての利用はおすすめできません。日本は軟水でタイは硬水と、水質自体も異なります。
水が汚れているのは、水道管に錆びやすい材料が使われていることが原因です。日本の水に慣れている駐在員にとって、タイの水道水を飲料に使うのは避けた方が良いでしょう。
軽犯罪に合うリスクが日本より高い
タイでは、スリ・置き引き・ひったくり・ぼったくりといったトラブルが日常的に発生しています。
バンコクは比較的治安が良いものの、軽犯罪に合うリスクは日本よりも高いため、駐在中は十分注意して生活する必要があります。
日本のサイトにつながりにくいことがある
タイのインターネット環境は、日本ほど高速通信は難しいものの大分改善されてきています。
しかし、地域や住居の古さなどによっても通信事情が変わるため、快適なネット環境が得られない・日本のサイトにつながりにくいといったストレスを感じることもあります。
海外から日本のサイトにアクセスする際には、日本サーバーのあるVPNなどを利用するのが便利です。
タイ生活で困らないための解決策
タイ生活で困らないための解決策を以下にまとめました。
- ・ 最低限のタイ語を習得しておく
- ・ タイの文化を学んでおく
- ・ 浄水器・ウォーターサーバーを用意
- ・ 使い慣れているものは日本から持っていく
- ・ 予防接種を受けておく
- ・ 安全で快適なネット環境を整えておく
タイでは英語が通じない場所もあるため、挨拶や買い物など、最低限のタイ語だけでも学んでおくと良いでしょう。また、日本とは異なる宗教・文化によるマナーの違いもあるため、タイの文化について学んでおくことも大切です。
タイは水が日本より汚れているため、浄水器やウォーターサーバーの用意があると安心して使用できます。日本の調味料やお菓子・薬・化粧品など、使い慣れているものは持っていくと便利です。
タイで感染症等にかからないためにも、必要な予防接種は受けておきましょう。駐在中にインターネット通信のトラブルを少なくするために、ネット環境を整えておくことも大切です。安心で快適なインターネット環境にはこちらもおすすめです。
まとめ
タイは温暖な気候で親日家も多く、駐在員にとって暮らしやすい国です。
しかし、日本とは異なる気候や言葉・生活の違いなどから、駐在中に困ることもあります。快適なタイ生活に備え、タイについて知り、しっかり準備しておきましょう。