キヤノンが誇る映像技術でスマートファクトリー実現を加速
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Canon Marketing (Thailand) Co., Ltd.
左から
Senior Project Manager 川野 敦史 氏
Vice President Ooi Chik Hoe 氏
Senior Project Manager 進藤 賢治 氏
自動化や省人化に高い効果
高い解像度に焦点が自動的に合うオートフォーカス機能は、カメラメーカーであるキヤノンの最も得意とするところ。もともとは防犯目的で使用されていたネットワークカメラを産業向けに活用しようというのが、今回のスマートファクトリー事業だ。ネットワークカメラシステムは、カメラ本体、カメラ映像を録画・管理するビデオ管理システム、映像解析ソフトウェアで構成される。
同社の強みはこれらの要素すべてをグループ内にもっていることだ。ネットワークカメラのグローバルリーダーであるアクシスコミュニケーションズ社、ビデオ管理ソフトウェアのトップブランドであるマイルストーンシステムズ社のソリューションを組み合わせ、ワンストップでサービスを提供する。人件費の上昇などからタイでも自動化や省人化など工場の在り方の見直しは喫緊の課題として浮上する中、既存の工場に容易に後付けでき、投資コストを抑えられる点からも同製品への関心は高まっている。
ズーム倍率に優れたネットワークカメラだけでなく、プロ向けでも使用される高精細なミラーレスカメラなら目視作業を超えた自動化も可能だ。従来、人が行なっていた生産ライン上のコードやメーターの読み取り、異常の発見などを少数のネットワークカメラで把握することができる。同社が開発した専用ソフトウェアを活用すれば、カメラで「見て」、「録った」映像情報を解析してデータ化や通知に「使う」ところまでお手のものだ。
トレーサビリティーにも有益
映像情報はビデオ管理ソフトウェアで保管されており、異常がいつから始まったのか、不良品がどこで生じたのかなどトレーサビリティー(追跡調査)の面でも効果を発揮する。映像の検索機能で容易に事後的に突き止めることができ、ラインおよび品質改善にも貢献する。責任の所在も明確となり、無用なトラブルも回避できる。
生産工場にとどまらず、多量の製品が出し入れされる倉庫業や運送業などの棚卸しの管理にも有益だ。キヤノンのソリューションはカスタマイズ性にも優れていることから、他のIT企業や機器・装置メーカーなどとのコラボレーションにも弾みがつきそうだ。
タイ法人でビジネス開拓を担当する川野敦史Senior Project Managerは「アジアには高いポテンシャルがある。現地のニーズに合ったやり方で、さまざまな提案を行っていきたい」と抱負を語る。技術担当の進藤賢治Senior Project Managerも「当社が持つ映像技術の知見を元に、提案型のワンストップ・ソリューションを提供していきたい」と意気込みを見せた。
キヤノンのイメージングソリューション
見る:撮影方向・ズームが自在なPTZカメラ、広範囲一括撮影が可能な全方位カメラ等、環境や目的に合わせ最適配置をし、工場内をリアルタイムで常に「見る」
録る:トラブルや異常などの記録をあとから検索し、直ぐに見直すことが可能な映像管理ソフトウェアで「録る」
使う:人の目に代わって画像を解析することで、状態把握や異常値の即時検出。映像をデータ変換して「使う」
活用事例
長年培ったカメラ技術+生産技術+映像解析技術で製造現場のスマート化/DXを推進
工程ごとに録画映像に目印となるデータを付けることで、後からデータで製品をトレースバック、不具合発生箇所を時系列に確認できるようになります。
導入効果
- 完成品の外観検査
- 【導入前】人による工程検査を実施していたため、高所作業の危険回避や効率化が必要でした。
- 【導入後】Vision EditionのQR読み取り機能、パターンマッチング機能を使用し、出荷前製品検査の自動化を行うことで、高所作業の安全確保や安定した検査の自動化はもとより、映像によるトレーサビリティーも向上しました。
- パレット上の商品一括検査
- 【導入前】従業員が製品出荷時、QRコードをハンディーのQRコードリーダーで読み取るが、製品出荷管理の効率化が急務でした。
- 【導入後】Vision EditionのQR読み取り機能を使用し、QRを自動で一括読み取り行うことで、出荷時の省人化と効率化を実現しながら、商品箱のキズ、梱包状態を後から確認できることでトレーサビリティーの向上にも寄与しました。
- 制御盤の異常検知
- 【導入前】作業員が定期的に現地で制御盤確認を行うが、確認作業の効率化と常時モニターできないことが課題となっていました。
- 【導入後】Vision Editionのアナログメータ読み、色判定、数値読み取り機能により、常時、自動で、確認行えるようになり、異常時の発報機能を使い、作業員や管理者に通知まで行えるようになりました。
Canon Marketing (Thailand) Co., Ltd.
E-mail: cmt_toiawase@cmt.canon.co.th
Tel : (66)0-2344-9999 (英・タイ)
98 Sathorn Square Office Tower, 22nd – 24th Floor North Sathorn Road, Silom, Bangrak, Bangkok 10500
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