【温度校正ISO/IEC 17025取得】熱電対・ヒーターメーカー PLIC THERMO

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熱電対やヒーターの生産といった温度管理回りの仕事をトータルで請け負うPLIC THERMO Co., Ltd. (パトゥムタニ県)は、フォークリフトのレンタルなどを主力とする物流関連企業PLIC Corp., Ltd.(同)の100%子会社。もともとは親会社内に置かれた一事業部門であったところ、2014年に温度校正のISO/IEC 17025を取得。合わせて社内に温度校正室が設置されるなど事業の本格化に伴って、2年後に独立となった。顧客は順調に増え、昨年は事業開始から20年が経過。部品の輸入販売や提案型ソリューションなどにも乗り出している。
「試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項」が定められている。“試験所認定”とも呼ばれ、試験所及び校正機関が特定の試験(電気試験、機械・物理試験、化学試験、食品試験等)または校正(電磁気量、幾何学量、力学量、熱力学量等)を実施する能力を有していることを認定する規格。
熱電対20年、ヒーター15年
日本クオリティを供給し続ける
熱電対の生産に携わって20年。ヒーターでも15年。温度管理分野のタイの市場でこのところ、ひときわ存在感を増しているのがPLIC THERMO社だ。熱電対を月に1万本以上生産し、主に日本に向け出荷している。品質が安定しているとして日系メーカーからの信頼は厚く、コロナ禍前までは定期的に日本からの品質監査が行われ、日本人の技術指導者が頻繁に往来していた。
品質にとどまらず、タイの顧客のすぐ近くに工場があることからこそできる、地の利を活かした短納期も喜ばれている。ありがちなローカル調達に対するさまざまな不安を、積み上げてきた数多くの実績が打ち消して余りある。
主力の熱電対やヒーターに限らず、温度調整器(コントローラ)など温度管理にかかる多方面への製品・部品供給も行っている。取引先は日本、欧州、中国などワールドワイド。「顧客のニーズは一つ一つ、会社ごとに違う」とは岩谷茂絵子Managing Directorの基本的な考え方でもある。幅広い豊富なラインナップと提案力で、業界の垣根を超えた需要に応えている。
タイ生産だからこそ実現できた低価格かつ高クオリティ製品
とはいえ、日系企業の中には変化を好まず、日本製や従前からの系列にこだわる顧客も少なくない。タイ進出時に始まった取り引きを、引き継がれるまま継続しているケースも後を絶たない。そういったタイの日系社会に対し、「まずは、当社製品の品質とサービスを見てもらいたい」と岩谷氏は語る。
日本から輸入するよりも、タイで生産するPLIC製品のほうが、遥かに安価であることも意外なほどに知られていない。温度校正にかかる費用も日本に比べ格段に安い。日本国産品と遜色ない高い品質を保ちながらも、価格面で有利な提案ができることも同社の大きな魅力の一つだ。
「知ってもらうためには、より一段と高い知名度アップが必要。まずは、そのための取り組みを始めたい」として取材を結んだ。
問い合わせ先
PLIC THERMO Co., Ltd.
【日本人】
Mail:moeko@plic.co.th
TEL :083-988-0401
【タイ人】
Mail:pinya@plic.co.th
TEL :083-988-0391
(本社工場)138 Moo5, Chiangrakyai, Samkhoke, Pathumthani 12160
URL: http://www.plicthermo.co.th/
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