優秀なタイ人はどこにいるのか問題① 仕事に就くタイ人の事実

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タイに進出する日本企業の中で共通する大きな悩みの一つに人材不足が挙げられます。「優秀なタイ人はどこにいるのか」。これは、これまで接してきた日本人に何度も聞かれた問いの一つです。優秀なタイ人はどこにいるのかを語る前提として、今回は「仕事に就くタイ人」の事実についてお伝えします。
タイのオンラインメディアthaipublica.org※1の発表によると、2014年のタイの総人口6,570万人に対して就業者数は3,880万人ですが、確定申告者数は1,030万人※2、そのうち納税者数は400万人、残りの630万人は年間所得が150,000バーツ以下の納税免除者となります。
皆さんの会社で雇用したい人材は基本的に上記の納税者(400万人)が対象となるでしょう。そして、その400万人はタイ企業やその他の外資系企業も欲している人材です。特にマネージャーなどの役職者や専門性のあるエンジニアとなるとその数は一気に激減し、タイ企業や外資系企業と取り合いになっているのが実情です。
このことを念頭に置きつつ、人材市場の流動性が高いタイにおいて、自社に必要な人材を獲得するにはどうする必要があるのか。人材市場での自社のランクの位置付けを客観的に判断し、優秀な人材に選んでもらえる組織体制であるかを見直すのが第一歩となるでしょう。
※1 https://thaipublica.org/2016/01/personal-income-tax-structure-29/
※2 2021年は1,100万人以上
※3 年間所得が150,000バーツ以下の納税免除者
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Mediator CEO
ガンタトーン・ワンナワス在日経験通算10年。埼玉大学工学部卒業後、在京タイ王国大使館工業部へ入館。タイ帰国後の2009年にMediatorを設立。政府機関や日系企業などのプロジェクトを多数手掛けるほか、在タイ日系企業の日本人・タイ人向けに異文化をテーマとしたセミナーを実施(延べ12,000人以上)。21年6月にタイ日プラットフォームTJRIを立ち上げた。
http://www.mediator.co.th
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