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タイ・ASEANの今がわかるビジネス経済情報誌アレイズ

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中小企業社長兼経営コンサルによる、現場発-経営論

日本人とタイ人の仕事に関する価値観の違い

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    Q:タイ人スタッフの管理に手を焼いています。
    何か役に立ちそうな情報があれば教えてください。

    A:日本人とタイ人の仕事に関する価値観に違いがあり、それがマネジメントを難しくしている要因かもしれません。

    仕事におけるタイ人スタッフの管理に関するお悩みは、日系企業からの経営相談においてなくなることがありません。日本とタイという異なる文化を持つ者同士が働くわけですから、仕事における違いや悩みがあるのは当然です。しかしながら、最終的には一緒に仕事をして成果を出すことが目的ですから、建設的にどうすればよいのかを考える必要があるでしょう。

    こういった悩みが生じる原因は色々考えられますが、今回は日本人とタイ人の仕事に関する価値観の異同について見てみたいと思います。世界的に実施された調査によれば、日本人とタイ人の仕事に関する価値観は図表1の通りです。

    日本人とタイ人における価値観に関する調査

    読者の皆さんは、残業や休日返上で締切に間に合わせるように必死で働いた経験はないでしょうか。その反動で、週末や連休を首を長くして待ったりしたことは? また、生活の上で仕事が最優先となっていませんか? 一方、タイ人はそう思っていないかもしれず、その価値観の違いがタイ人スタッフの管理に難しさを感じる理由かもしれません。

    図表1を見ると、タイ人にとっても仕事は大事である一方、残業や休日返上をしてまで締切に間に合わせる必要性はないと思っていて、普通に休めるのが希望で、さらに「別に仕事が無くても生活ができるならそれで問題ない」と思っている可能性が示唆されます。

    こうしてみると、日本人が無意識に期待してしまっているかもしれない「仕事への頑なさ」が、タイ人のマネジメントを難しくしている要因なのかもしれません。無論、この価値観の違いに良い悪いはなく、ただの違いです。この違いについてどう取り組むのかが、マネジメントを行う上での一つのヒントになるかと思います。


    弊社では、タイ会計基準の日本語訳を出版し、解説のための寄稿やセミナーの実施を行っています。また、いくつかタイ会計基準の日本語解説資料も存在します。
    ・2021年4月号 タイ会計・税務・法務特集
    寄稿者プロフィール
    • 倉地 準之輔 プロフィール写真
    • 倉地 準之輔

      日本で大手監査法人、外資系企業勤務を経て、2013年来タイ。外資系会計事務所のジャパンデスクにて日系企業向けコンサルティング業務に従事した後、15年10月にBizWings (Thailand) Co., Ltd.を設立。経営コンサルティング業務を提供し、現在に至る。公益財団法人東京都中小企業振興公社タイ事務所経営相談員。ジェトロ中小企業海外展開現地支援プラットフォーム・コーディネーター。公認会計士(日本)。東京大学経済学部経営学科、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。

    「ウェルビーイング経営について相談したい」思ったらBizWingsにどうぞ。

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