三国志の軍将「関羽」が商売の神様として祀られる理由

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旧正月前、横浜中華街の老舗でお客様にランチをご馳走になりました。バンコクの中華料理も美味しいですが、日本の中華料理は本当に日本人の口によく合うように研究されていて格別でした。
横浜中華街は安政6年(1859年)、横浜港開港と同時に街の歴史がスタートし、昭和28年(1953年)には、横浜市と横浜商工会議所による「チャイナタウン復興計画」の一環として、風水の四獣に纏わる門が街の4方位に建設されました。
街の東には、青龍を象徴する青い「朝暘門」、西には白虎を象徴する白い「延平門」、南には鳳凰を象徴する朱色の「朱雀門」、そして北には玄武を象徴する黒い「玄武門」が建てられ、今でも街を守り続けています。
この街のパワースポットとして有名な「関帝廟」は明治4年(1871年)に建設され、廟には神格化された三国志に登場する偉大なる軍将「関羽」が「関帝聖君(かんていせいくん)」として祀られています。多くの華僑商人達は、関羽を商売の神様として崇拝しているためです。
関羽の出身地は三国時代、国の最大収入源であった“塩”の産地、塩湖である「解池」の辺り、山西省運城市塩湖区解州鎮常平村でした。軍人になる前、塩商人であった彼は、民衆を虐めていた悪徳商人を懲らしめました。
その頃から、地元山西省の人達の「義」を重んじ、正義を貫く関羽への信仰が始まりました。また関羽が算盤の生みの親であると信じられているため、関帝廟の柱や壁には、算盤の彫り物や絵が描かれています。このような理由から風水では、関羽の銅像をオフィスの机の上に置くようになったのです。
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ビジネスコンサルティング会社
SSF CONSULTATION LTD代表
鶴田 雅子ボーンマス&プールカレッジ(英国)で、高等国家ディプロマを取得後、レイヴェンズボーン大学(英国)在学中に風水大師“葉清海”に風水の才能を認められ内弟子となる。2004年、クアラルンプール・YCH Academyの専属講師に任命。2009年、チュラロンコーン大学教育学部で博士号を取得。翌年に中国風水発祥の地として名高い中国江西省贛州市で開催された『第一回世界風水文化大会』に日本代表として出席し、新聞、テレビ、ラジオ等で大々的に報道される。
E-mail:sai@ssfconsultation.com
URL:http://www.ssfconsultation.com
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