ハングリーゴーストマンス(浮浄霊月)

- この記事の掲載号をPDFでダウンロード
メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。
PDFのリンクを送信いたします。
先月、お付き合いのあるお客様のお嬢様から突然の電話がありました。彼女はイギリスの有名な国立医科大学を卒業し、麻酔科医として国立病院で働いています。1年ほど前から、健康維持とストレス発散のためにピラティスを始めたそうで、そこで出会った恋人は、アジアで5つのピラティススタジオを経営する若手起業家で、バンコクに新たに6つ目のスタジオをオープンしたとの事。
共同経営者である欧米人たちは起業当初は風水に興味を持っていましたが、時間が経つにつれ、多忙のために天に運を委ね、何も気にせず仕事を進めるようになったそうです。
従来、華僑はハングリーゴーストマンス(浮浄霊月=今年は8月16日〜9月14日)に非常に注意を払います。この一ヵ月間は、霊が付着しないように洗濯物は夜に外に干さず、悪い幽霊に遭遇しないように夕方以降は外出を控えます。また、この期間中に結婚、新居への引越し、会社設立、新規事業の開始、転職などを行うと不吉な結果につながると信じられています。
しかし最近の華僑の若者たちは、浮浄霊月に対して半信半疑の人も多いようで、この若手起業家もその一人でした。彼は、不浄霊月にエラワン界隈にある、建物の中が異様に薄暗い物件の賃貸契約を結び、事業を開始しました。
この情報を聞いた彼女は、慌てて私に風水鑑定を頼みに来ましたが、風水師でさえ例外を除いて不浄霊月中に新しい仕事を受けることはほぼありません。特にエラワン界隈は、警察病院や警察本部の霊安室があり、数年前にはテロ事件や紛争で、多くの怪我人や死亡者が出た場所です。つい最近も、近くの某デパートで14歳の少年による発砲事件がありました。
慎重に行動しないと、大変な結果を招く可能性があることを彼女に伝え、もちろん今鑑定はお断りしました。
-
ビジネスコンサルティング会社
SSF CONSULTATION LTD代表
鶴田 雅子ボーンマス&プールカレッジ(英国)で、高等国家ディプロマを取得後、レイヴェンズボーン大学(英国)在学中に風水大師“葉清海”に風水の才能を認められ内弟子となる。2004年、クアラルンプール・YCH Academyの専属講師に任命。2009年、チュラロンコーン大学教育学部で博士号を取得。翌年に中国風水発祥の地として名高い中国江西省贛州市で開催された『第一回世界風水文化大会』に日本代表として出席し、新聞、テレビ、ラジオ等で大々的に報道される。
E-mail:sai@ssfconsultation.com
URL:http://www.ssfconsultation.com
- この記事の掲載号をPDFでダウンロード
メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。
PDFのリンクを送信いたします。
人気記事
アクセスランキング
新着ニュース
バックナンバーを探す
キーワードから探す
イベントカレンダー

タイ・ASEANの今がわかるビジネス経済情報誌