元旦や立春に掃除や洗濯を行ってはいけない理由
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太陽の動きから構成されている「24節気(立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒)」は、2500年以上前に古代中国で作成され、6世紀頃に日本に伝わって来ました。旧暦元旦(太陰暦:今年は2月10日)は、朔(新月)で、立春(2月4日)とは、関係ありません。しかし、何十年に一度、立春と朔が重なり、「朔旦立春」、別名「立春正月」と呼ばれる事があります。因みに立春、立夏、立秋、立冬はそれぞれ、四季の始まりを意味します。
旧暦では、春の訪れを意味する「立春」を一年の始まりと考えて、様々な行儀はこの日を起点にしていました。また、風水を重んじる華僑人達も、立春の前後から、自宅と仕事場を新年用風水に変えます。 昔から、元旦や立春に行うと縁起が悪い代表例として挙げられるのが、掃除や洗濯をする事です。特に、箒で家の中を掃き出すのは厳禁とされます。何故なら、せっかく招いた福の神様を家の外へと追い出してしまうからと言い伝えられています。
約30年前、まだ風水師と駆け出しの頃に、小さな子様連れのお客様がご家族で新年のご挨拶に来られました。その際、ご家族からの贈り物として素敵なイルカの陶器の置物を頂きました。開封するや否や、子ども達はイルカの置物より、それが入っていた箱や発泡スチロールの方に興味を向け、あっという間に箱を逆さまにし、発泡スチロールを部屋中にばら撒き散らしながら、鬼ごっこ遊びを始めました。
お客様が帰られた後、足の踏み場がないほどの散らかり状態に唖然としました。掃除機で膨大な量の発泡スチロールを吸引する事は、とても不可能だと思い、縁起が悪いと知りながらも箒を使い掃除を行ってしまいました。
案の定、その歳は箒で福の神を掃き出してしまったのか、大変不愉快な一年間でした。それ以来は肝に免じて、元旦の掃除はしないようにしています。
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ビジネスコンサルティング会社
SSF CONSULTATION LTD代表
鶴田 雅子ボーンマス&プールカレッジ(英国)で、高等国家ディプロマを取得後、レイヴェンズボーン大学(英国)在学中に風水大師“葉清海”に風水の才能を認められ内弟子となる。2004年、クアラルンプール・YCH Academyの専属講師に任命。2009年、チュラロンコーン大学教育学部で博士号を取得。翌年に中国風水発祥の地として名高い中国江西省贛州市で開催された『第一回世界風水文化大会』に日本代表として出席し、新聞、テレビ、ラジオ等で大々的に報道される。
E-mail:sai@ssfconsultation.com
URL:http://www.ssfconsultation.com
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