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時事通信 特派員リポート

【タイ】中国外相、影響力誇示=東南アジア5ヵ国歴訪(バンコク支局・東敬生)

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    中国の王毅国務委員兼外相が7月上旬、インドネシアで開かれた20ヵ国・地域(G20)外相会合、ミャンマーでのメコン川流域国による外相会議に合わせ、ミャンマーとタイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアの東南アジア5ヵ国を歴訪した。期間中に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10ヵ国のうち、9ヵ国の外相と直接顔を合わせ、緊密ぶりをアピール。

    南シナ海問題などをめぐって米国と対立を深める中、ASEANと中国の関係は「高速レーンに入った」と総括し、地域への影響力を誇示した。

    縦断鉄道実現に意欲

    タイ外務省が公表したドーン副首相兼外相と王氏の会談の写真は異例だった。王氏は日韓や欧米の閣僚らと写真に納まる際は、険しい表情を浮かべることが多い。しかし、同月5日に行われた会談の写真では、満面に笑みをたたえ、ドーン氏と互いに片手を背中に回しながら、残る手の親指を突き立てていた。他の写真では、2人が親しげに雑談を交わしている様子やハグしている場面が捉えられていた。

    王氏は会談で、中国とタイは「一つの家族のように親密」と友好関係を強調。ラオスを挟み、中国とタイを早期に鉄道で連結することでドーン氏と合意した。王氏は会談後の共同記者会見で、「(巨大経済圏構想)『一帯一路』の下、中国とタイを結ぶ経済回廊を建設したい。実現すればタイの農産物を中国だけでなく、欧州にも届けられるようになる」と述べ、タイにとっても大きな利益になると力説した。

    王氏はマレーシアで行ったサイフディン外相との会談では、マレーシア国内の鉄道整備推進で一致。中国からインドシナ半島とマレー半島を縦断し、シンガポールに至る鉄道の実現に向け、主導的役割を果たす考えを示した。王氏はここでもカメラの前でサイフディン氏と腕を組み、手を振って見せた。

    タイに先立って訪れたミャンマーでは、クーデターで権力を握った国軍が外相に任命したワナマウンルイン氏と会談し、両国間の経済回廊の建設促進で合意した。インド洋に面するミャンマーは、一帯一路にとって地政学的に極めて重要。欧米などがクーデターに反発し、ミャンマーと距離を置く間に、深く浸透する狙いが透けて見える。

    「分断不可の深い友情」

    フィリピンはマルコス新政権発足後、初の外国外相として王氏を受け入れた。中国とフィリピンは南シナ海で領有権を争うが、王氏はマルコス大統領に「両国の協力関係は海洋をめぐる対立よりはるかに重い。いかなる意見の相違も協力の妨げになってはならない」と訴えた。

    王氏は歴訪中に立ち寄ったジャカルタのASEAN事務局での講演で、中国とラオスを結ぶ鉄道など、中国が一帯一路の一環としてASEAN各地で支援しているインフラ整備事業は順調に推移していると自賛。「ASEANの仲間はASEANの対話国・地域の中でも、中国との結び付きが最も活力があり、実りがあると話している」と紹介し、ASEANとの関係は加速度的に進展していると語った。また、最後の訪問国マレーシアでは、記者会見で「中国国民とASEAN市民は深い友情で結ばれ、誰にも分断できない」と述べ、域内での存在感に自信を示した。

    ASEAN情勢に詳しいタイのチュラロンコン大学安全保障・国際問題研究所のカウィ・チョンキッタウォーン上級研究員は「米国がASEANを同盟相手と見なそうとしているのに対し、中国は『友人』と呼ぶ」と指摘。「これは互いに助け合い、ウィンウィンの関係を目指す相手に使う言葉だ」と解説している。

    ※この記事は時事通信社の提供によるものです(2022年7月15日掲載)

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