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時事通信 特派員リポート

【シンガポール】巨額マネロン事件で激震=シンガポール、世界最大規模か

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      世界有数の金融都市として知られるシンガポールで、今年8月中旬、巨額のマネーロンダリング(資金洗浄)事件が発覚した。詐欺やオンライン賭博、ヤミ金融など海外の組織犯罪で不正に得た資金が、多額の現金や高級不動産、高級車などの形で蓄財されていたことが、警察の捜査で判明。押収された資産の総額は、28億シンガポールドル(以下ドル、約3,080億円)を越えた。「世界最大規模のマネロン事件」との指摘もあり、関係当局の間には激震が走った。(シンガポール支局 本杉 邦夫)

      不正資金が超高級不動産に

      シンガポール警察は国内各地で一斉摘発を行い、不正な資金洗浄に関わった男女10人を逮捕した。いずれも永住権を持たない外国人で、中国のほか、キプロス、カンボジア、バヌアツなどのパスポートを所持していたが、もともとは福建省出身の中国人とみられるという。警察は、銀行口座の資金源の証明文書に関し偽造の疑いがあるとの情報提供を受け、内偵捜査を進めていた。

      当初の押収資産の総額は約10億ドル。国内各地の高級コンドミニアムや、「グッド・クラス・バンガロー(GCB)」と呼ばれる数千万ドル(数十億円)クラスの超高級戸建て住宅など高級不動産94件が差し押さえられたほか、ベントレーやロールス・ロイスなど高級車50台、高級腕時計や宝飾・ブランド品、高級ワイン、現金や金塊など隠し資産が各住居などから押収された。押収物の中には、コレクターアイテムとして世界的に人気となり、中には百万円超の高値で取引されるものまである日本製のクマ型フィギュア「ベアブリック」も含まれていた。

      その後の捜査で、押収資産は不動産が計152件、高級車が計62台などと数が増え、総額も当初の3倍近い28億ドル超に膨れ上がった。ジョセフィン・テオ第2内相は10月3日の声明で「この事件は単にシンガポールで過去最大というだけでなく、世界的にも過去最大規模の一つだ」と説明した。

      金融監督当局「深刻に受け止め」

      世界の金融センターのランキングを表す指標として知られる、英シンクタンクZ/Yenグループの「世界金融センター指数(GFCI)」では、シンガポールは2022年に香港を抜いて世界3位に浮上。23年もニューヨーク、ロンドンに次ぐ3位で、アジア首位の座を維持した。

      世界的金融センターとして、あらゆる資金が流入するシンガポールだが、金融当局としては不正な資金洗浄には厳しい監視の目を向けてきたという自負があるだけに、今回の事件発覚は規模の巨額さも相まって衝撃をもって受け止められているようだ。

      金融監督権限を有するシンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は、事件発覚後の声明で「事態を深刻に受け止めている」と表明。通貨庁監督部門の幹部は「世界的金融拠点としてのシンガポールの脆弱な面が露呈した」と指摘し、金融機関の監督体制を強化する方針を表明した。

      ※この記事は時事通信社の提供によるものです(2023年11月8日掲載)

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