出店時の注意点【例】家具最大手欧州企業「IKEA」

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店舗出店を考える際の一つの指針として、風水は効果を発揮します。今回は、スウェーデンの大手家具メーカー「IKEA」を例に挙げてご紹介しましょう。
IKEAは現在バンコクで4店舗目、首都バンコクでの初出店となる新店舗オープンに向けた準備を進めています。場所は、プロンポンエリアに建設中の商業施設「EmSphere(エムスフィア)」3階、オープンは2023年12月を予定しています。
バンコクポストによると、この場所に出店を決めた理由は5km圏内に約30万世帯が居住しており、BTSとMRT双方から徒歩圏内にあるからだそう。しかし、IKEAがマレーシアの首都クアラルンプール近郊に出店する際、風水鑑定に出向いた経験がある私からすると、この場所に決めた理由は風水的なメリットが根底に大きくある、と確信しています。
私の見解では、東洋人よりも西洋人の方が、はるかに東洋の風水に大きな興味を示し、実際に仕事場で活用しています。
実際、私がクアラルンプール近郊でお会いしたIKEA本社の西洋人幹部の方は、高度な風水の知識を持っていました。その方と現場でお会いした際、開口一番に彼は店舗の正面玄関の斜め前方にある、鋭い刃物のような看板を指差しながら「この『煞(さつ)』の悪い影響を回避するために、別のエントランス候補を数ヵ所用意したので確認してほしい」と言ってきたのです。
「煞」とは、風水用語で売上高に非常に悪い影響を及ぼす風水形成派の代表的な例えの一つであり、日本では一般的に殺気と呼ばれています。彼が、この正面玄関を遮るような看板を「煞」と呼んでいることさえ私にとっては驚きでした。
候補となるエントランスの場所と方角を確認後、次に依頼されたのは「お会計」の場所でした。お店にとって、風水で最も要になるのが、この正面玄関とお会計の場所と方角です。この2点が風水的にプラスであれば、お店の成功率が高くなり、必然的に売り上げ向上に繋がります。つまり、この風水重要事項2点を、彼はしっかりと把握していたのです。
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ビジネスコンサルティング会社
SSF CONSULTATION LTD代表
鶴田 雅子1989年、英国のレイブンズボーン大学留学中に、世界的に有名な風水大師葉清海氏から風水師としての才能を認められ、最初で最後の日本人内弟子として彼が89歳で他界するまでの約30年間、風水を学んだ。チュラロンコーン大学教育学部高等教育課で博士号を取得後、風水を中心に取り入れたビジネスコンサルティング会社SSF CONSULTATION LTDをタイ、バンコクに2009年に設立して現在に至る。タイの他、アメリカ、インド、インドネシア、英国、カンボジア、シンガポール、台湾、中国、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、日本などへも仕事で出向いている。
E-mail:sai@ssfconsultation.com
URL:http://www.ssfconsultation.com
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